’01.2.3

「ラムはどっちだろう」 「きっと右よ」 「いや、左かもしれない。だって欧米人は左利きが多いから」
朝からテーブルの上で、何やらわたしの事が話題になっているようです。よく話を聞くと、わたしが右利きか左利きかどっちだろうという事のようです。
「ほんとにラムは勘がいいんだから。人の気配を感じたら、ただ覗いているだけで手は出さないんだから。どっちの手でノックしているか見てみたいもんだ」

主人が休みの日は比較的遅めの朝食になります。きょうの日出が6時40分ごろなので、庭に出たときは空も明るくなっていました。早春を感じさせる朝ですが、先週の土曜日に降った雪がまだ裏の原っぱには一面に残っています。
食事のお祈りが終わると、一人庭に残って食事をします。食事の後は水を飲んだり、原っぱを見たりしているとやがて大の方をもよおしてきます。
用を足すとやる事がなくなるので、家に入れてほしいと玄関の戸を叩きます。この時玄関の近くで人の気配を感じると、戸を叩くことはありません。だって、家に入れてくれって命令しているようでわたしにはできません。
部屋の中に入ってしまっている時には、わたしのことをお忘れではありませんかと軽く玄関の戸を叩きます。そう言う訳で、未だわたしが戸を叩いている所を見られたことがないのであります。

「一度なんかは2階からそっと様子をうかがって、戸を叩くのを見てみたいと思ったんだが、どうも気配を察して中を覗いているだけだったな。今度はぜひ目撃して、どっちの手で叩いているか確認しよう」
まだわたしの話題が続いているようです。さて、わたしの手はどちら利きか。今度は両手で叩いたりしちゃおかな。