’01.3.10

また寒の戻り、朝晩は痛いような寒気が肌を刺します。
「明日はちょっとゆっくりしたいので、もう一度トイレに行ってもらおうね」 お母さんにこう言われて、寝ているところを起きて庭でワン・ツウをしたのが0時を回った頃でした。ワン・ツウというのは、庭で「ワンツウ、ワンツウ」と言われるとどう言う訳かもよおすんですね、これが。

そして翌朝、不覚にもヒ〜・ヒ〜と声が出てしまったのが6時ちょっと過ぎ、これでもいつもの時間より1時間遅いのですが、あたりはもうすっかり明るくなっているものですから、ついつい声が出てしまいました。玄関のゲージの中も凛として寒いのですが日の出は6時、春の朝はだんだん早くなっていきます。
言い訳をするようですが、わたしなんか大人しい方だと思います。だって知っているお友達のワンちゃんなんか、それはすごい鳴き方でお散歩の催促をするんですから。こんなことを言うと、主人から友達は友達、お前はお前と叱られそうですが。

ラッキ〜、主人が起きてきました。これで朝食が頂けると喜んだのはつかの間、ちょっぴり雰囲気が今朝のように凍っています。朝のあいさつもなし。朝は決まってワ〜ヨ〜 「おはよう」とか「おはよう」 ワ〜ヨ〜とかあいさつするんですが・・・。・・・・・。食事は済みました、主人は家の中に引っ込んでしまいました。
これは先ほどのお前はお前の無言のお叱りでしょう。分かるんです、言葉で言われなくとも雰囲気で分かるんです。そして、無視されたように振舞われるのがお小言を頂くよりもつらいんです。きっと、わたしから朝食を催促したことをとがめているんでしょう。
玄関のドアをノックするわけにもいかず、かといってすることも無し。庭のフェンスにもたれて、あたりをうかがって時の経つのを待つしかありません。お尻がだんだんと冷たくなってきました。

「ラム、入るか」 え〜え〜入りますとも、入りますとも。「少しは分かってるんだろうな」え〜え〜分かっています分かってます。反省してます。わたしは急いでゲージに入りました。
しばらくゲージの中で静かにしていましたが、そうだ!今日はご主人達はお休みの日だと思い出しました。ここは一つリビングの床マットに上げてもらわねば。ヒ〜、ヒ〜。