’01.6.23

梅雨前線が少し北上して、関東地方は薄日の射すような天気です。前線の西側は相変わらず九州に掛かっているようで、雨が降り続いているようです。
これからはこの梅雨前線が日本を挟んで、北に行ったり南に下がったりして、最後は南の太平洋高気圧に北へ押し上げられて、梅雨が明けるというパターンのようです。毎年この時期演じられる自然界の気象状況に、人間界は一喜一憂しています。

今日は突然下の兄さんのお子さんがくると言う訳で、お母さんと駅まで迎えに行きました。何回か経験したパターンなので、要領の方は頭の中に入っています。
無事出迎えができて家まで帰る道すがら、今日こそはお子さんに主人を独占されるようなことの無いようにと、作戦を考えながら帰ってきました。最近はお子さんがくるともう主人もお母さんもデレデレ状態で、わたしのことをほとんどかまってくれません。今日はなんとか対抗策を講じなければと思っています。

家に帰りつくともう主人は庭先に出て、お子さん達の出迎えです。早速お子さんを抱っこして家の中に入っていきます。しばらくして主人が庭に出てきました。作戦開始です。
作戦と言ってもわたしのできることは限られています。ただただ主人にまとわりついて、お子さんの相手をする隙を与えないことです。主人がベンチに座ると即座に膝へ乗って、いつもはじっとしているんですが、今日ばかりはなんとか主人の気を引かねばなりません。狭いベンチの上でひっくり返っては、口と前足で主人の手にじゃれ付きます。

お子さんも庭へ出てきました。主人は早速抱き上げてベンチへ座ります。わたしもベンチへ上がって、お子さんと主人の中に割り込みます。狭い隙間に鼻を押し込み、なんとか割り込もうと鼻先を突き上げます。
「ラム、分かった分かった。分かったよ。」 
かくして狭いベンチにわたしも乗って、しばしのあいだ3人して、ちょっぴり青空ののぞく梅雨空を眺めたのであります。梅雨にしては不思議と心地よい風がわたっていました。