’01.10.22

秋の真只中、黄金色の季節です。主人もお母さんもこの黄金色がことのほか好きなようで、特にお母さんは黄色のグッズを集めては、壁やタンスの上に飾っています。こうするとお金が溜まると信じているようです。

そんな事をしなくても、今外の景色は黄色に染まっています。裏の原っぱには、せい高泡立ち草が一面に咲き誇っています。
どうもこの草は他の雑草を駆逐して、我が世の春ならぬ我が世の秋を謳歌しているようです。

庭には、この夏から2、3日おきに黄色の花を咲かしてくれるハイビスカスが今でも花を付けています。
この花は夏場は一日しか咲いてくれませんが、今は二日くらい咲いてくれています。しおれた花はしばらくの間花額に付いていますが、大きくしおれたまま落ちてきます。これをパクッと頂くのがまた美味しいのです。
その内わたしの毛色がイエローから黄金色に輝いて、そうするとお母さんが床の間に飾っておいしいものを沢山食べさせてくれたりして・・・。
「ラム、おいで。宅急便遊びで運動して、少し痩せないと」 とお母さんの声。

かくして、玄関先の庭でいつもの宅急便遊びが始まったのであります。
大きなタオルケットを頭からすっぽりと被せられ、小包のように包まれて宅急便のようになる事からこんな名前が付いています。このタオルケットから抜け出す仕草が面白いようで、わたしとしては大変な迷惑なんですが。

夕食が済んで、いつものようにベンチの上で庭を眺めていると、主人が出てきてひとしきりこのハイビスカスを眺めていました。
ああ、もったいない。花の付いているハイビスカスを切って行きます。花を切り落とされた株は、葉っぱだけ残って小さくなってしまいました。
「来年も咲いてくれるといいがな。」 と主人の声。日が落ちてくると、また一段と寒くなりました。