’02.11.17

テーブルの下が、ご主人たちの食事の時のわたし達の休息の場所としたら、居間に置かれている黒いソファーは、睡眠のための安息の場所といえるでしょう。
このソファーはサリーが来る前、わたしが本格的に室内で暮らすようになった時の専用の睡眠場所でした。主人が会社に行って一人留守番をしている間、わたしはこの黒いソファーの上で半日近く静かに寝ていたものです。
サリーが来てサークルから開放され、自由に居間の中で暮らすようになってからというもの、わたしとサリーによるこのソファーの争奪戦が始まったのであります。

二人で十分寝るだけの広さはあるんですが、右と左のどちらに寝るかが問題なのであります。なんのことはありません、左には小さな座布団があって寝るのに枕代わりになり、まことに寝るのに都合がいいというだけのことですが、その場所にどちらが寝るか、いつも熾烈な争いをしているのであります。

先ずは早いものがその場所を確保するわけですが、わたしの場合それだけでは安閑として居れないのがしゃくの種です。
今日もその場所を確保して静かに寝ていたのでありますが、突然サリーがやってきて、当然のようにわたしに戦いを挑むのであります。本人はケロッとした顔をして、わたしにその場所を譲ってくれと言うのですが、そうそう甘ではおれません。冗談じゃ〜無いよと言うんですが、一度言い出すとしつこく迫るのがサリーの癖、わたしの方が根負けして、最後には場所を譲ることになります。

まあ、わたしとしては争い事は嫌いな方で、休めればいいと思っています。それにしても、なんといい気持ちで寝ているんでしょう、サリーは。
一人の頃がなつかしく思い出されるこのごろなのであります。はい。