’04.2.8

朝は明るくなるのが早くなりました、夕方は暗くなるのが遅くなりました、確実に春が近づいているのでしょう。

衰えたとはいえ、サリーとの散歩は花見川一周のフルコースでも、サリーに遅れをとることはありません。
ただ癪の種は、散歩の時でも活発で愛想がいいものですから、ついサリーの方が目立ってしまいます。それに、わたしと違って散歩の途中で大のものを落とします。それを拾って入れたビニールの袋をくわえて歩くものだから、余計に目立ちます。
行き交う人に「何くわえているの」 「かしこいわね〜」
なんて言われると、主人の顔を見上げては尻尾ぶんぶん、一層得意げに歩くのです。

お昼時、珍しく上の兄さんがわたしとサリーを裏の原っぱに出してくれました。ひとしきり遊んで、庭に戻った上の兄さんに二人して呼び戻しがありました。いつものように、余韻を楽しんでいるわたしに、サリーが体当たりでぶつかってきます。
「ラムはサリーに追い立てられて帰ってくるんだ」と、驚いたように上の兄さんが主人に報告してます。「サリーは牧犬犬だよ」だって。

そして今日の夕方の散歩で、わたしのプライドは地に落ちたのであります。
珍しく手ぶらで(いや、何もくわえてないから口ぶらでしょうか)、家に通じる路地までやって来た時のことです。いつもだと主人はここで首輪を解いてくれるのですが、今日は結わえた二人のリードをそのまま離したのです。
何を思ったのかサリーは、さっさと結わえたリードをくわえて歩き出したのであります。その様子は、あたかもサリーがわたしのリードをくわえて引いてあるいているようにみえます。
「サリー、グーグー」 なにがグーなものですか。ったく〜。