’04.3.29

きょうはサリーだけが裏の原っぱに出され、訓練らしきものを主人からされるのを、庭から見ることになりました。
チョークチェーンをつけて、主人と脚側進行から始まって、速歩行進中の停座や立止、遠隔停座からの伏臥などそこそこにやっています。
その中で8の字股くぐりは、短い足を目一杯に広げた股の中をくぐるのですが、股下が短い主人とはいえ、広げた股の間をサリーはうまく8の字にくぐります。
次にやった、股くぐり歩きがなんともけっさくでした。目一杯広げて歩く主人の股の間を、縫うようにしてサリーがくぐってゆくのですが、足が短いので前に出す足がサリーの顎を跳ね上げるのです。
アッパーを食らいながら、それでも懸命に股の間をくぐっていくサリーの様は、涙ぐましい限りです。

原っぱから上がった主人は、わたしとサリーを連れて花見川一周の散歩に出掛けました。このところの陽気で、川沿いのさくらも一気に3分咲きとなりました。
散歩の途中、しきりと臭いを拾って歩くサリー。うかつにもサリーにつられて、わたしも臭いを拾って立ち止まってしまいました。
リードが引っ張られるのを感じましたが、まだ立ち止まって臭いを嗅いでいたわたしに、主人の後ろ蹴りが飛んできました。あんな短足がと油断をしていたわたしの鼻先に、前を向いたままの主人の後ろ蹴りがかすめました。先ほどの股開きで、主人の準備運動は万全のようです。あぶない、あぶない。
かくして、主人の蹴りを注意しつつ、わたしとサリーは適当にふらふらしながら、春の午後の散歩を楽しんだのであります。