’00.6.10

関東もいよいよ梅雨に入りました。どんよりとした蒸し暑い朝です。きのうからの強風で、庭には無残な木の葉が一杯に散らかっています。
それにしても強い風でした。せっかく大きくなったシャコ葉サボテンも、植木鉢ごとフェンスから落ちて無残な姿です。

「おはよう」主人に声を掛けてみますが、なにやらブツブツ言いながら強風の後片付けをしていてこちらを一切かまってくれません。
ひとあたり後片付けが終わると、やっとわたしの存在に気が付いたように
「ああ、食事がまだだったな」と言って家に入っていきました。

「ラム、牛乳買ってくるの忘れたみたいだ。今日はカリカリのドッグフードと水で我慢しな」。なんと、なんと、日頃の食事より悪いじゃ〜ありませんか。今日という日をなんと心得ているのでしょう。わたしの4才の誕生日と言うのに。
「じゃ〜な」といってドッグフードに水を入れた、ただそれだけの朝食を置いて、主人は家へと入っていきました。

きっと忘れている。きっと。夜までには思い出して、きっと美味しい夕食が出るに違いない。そう言って自分を慰めながら、さみしい朝食をしたのであります。