’03.1〜12
自分で感心するのもおかしいですが、サイトを起こして5年余りが経過しました。
1年10ヶ月を経過した頃「ラムの喫茶室」に、「サイト進行」というタイトルでサイト運営の感想を書いてますが、読み返してみると今の心境といささか違う思いがします。

趣味ではじめたサイトですが、ラムとの生活にそれなりの新鮮さを感じていて、ラムのネタで結構続けることができました。
ラムもだんだん年をとっておとなしくなってくるに従い、同じような毎日にネタ切れのことが結構ありました。
そんなところに妹サリーが家族になって、新しいネタを提供してくれたので、日記のほかに、訓練とかドッグショーのコーナーを増やして書くことができ、今日に至っています。

はじめた頃のコンテンツは、日記と随想という個人的な内容が中心で、ほかの人から見れば何の役にも立たないサイトです。
この時期はサイトを飾るテクニカルな面に興味があって、新しいテクニックを使って、サイトに載せることに喜びを感じていました。個人の趣味の世界ですから、それはそれでいいんだと自分も納得しています。

役に立つ情報を提供することのできない私のサイトは、自分の趣味、楽しみのためのものですから、所詮見ていただけるだけでも幸せなことです。それでいながらアクセス数を気にするという、なんともさもしい気持ちが一方ではあり、このことがずいぶん気になっていました。
ウェブサイトを何のために立ち上げるか、所詮自分の趣味とはいえ、やはり見てもらいたい気持ちはあります。
そのために、Yahoo!やいろんな検索サイトに登録申請をしました。そんなことも、サイトを運営をする者の通過する道ではないかと思います。

さて、5年余りを経過して今の心境はどうかと自問自答してみました。この5年間の生活は、会社も定年を迎え、その後事情もあって専念というほどではありませんが、家事に従事しています。
趣味も少なくなって、ウェブサイトを続けることが趣味を通り越して、いまや勤めのような感じです。
お陰でインターネットとの付き合いが多くなり、調べもの、支払い、購入、銀行、証券など家事で必要な多くのことを、インターネットで抵抗なく済ませるようになりました。
また自分のサイトの運営をすることで、ネット上の知人も多くなり、家庭に入ってもコミュニケーションのない寂しさは、あまり感じなくて過ごすことができています。

サイトが継続できたひとつは、つたない「ラムの日記」という継続するコンテンツのお陰で、この5年間更新し続けることができました。
個人サイトの継続の秘訣は、自分本意とはいえ、日記のような続けて書いていけるコンテンツを持つことではないでしょうか。
もうひとつは、サリーという活発な犬が家族になってくれたお陰で、サリーを通して新しい経験をする機会を得たことです。
訓練やドッグショーは私にとっては全く初めての経験で、そのために新しいことを知ることができ、この体験を書き綴っていくことで、ある意味の役に立つ情報発信ができるようになったのではと思っています。

自分勝手な想像ではありますが、このコンテンツは読んでくれる人がいると思うと、自己満足なデザインではなく、読みやすい工夫をしていく必要があると思うようになりました。
新しく習得したテクニックを使った、独り善がりなデザインではなく、読んでくれる人のことを考えたデザインを心がけるようになりまいた。
そのために、余計な音楽や写真、さらに色やフレームや文字装飾をなくすことで、ページを軽くし、読みやすくするためのマイナーチェンジをしていきました。
ナビゲーションはもともと意識していまいた。その手段として有効と思っていたフレームが、ナビゲーターとして便利なようで実は別の害を引き起こすことも知りました。

検索サイトはYahoo!でなければ夜も日も明けぬ時期は過ぎ、いまはサイト検索にはGoogleを重宝してもっぱら使っています。
自分のサイトが検索サイトにできるだけ引っかかるようにすることも、多くの方に見ていただく手段でしょう。
Yahoo!のようにディレクトリー型検索と違って、検索サイトに多いGoogleのようなロボット型検索では、フレームつきのページは検索の対象にならないため、その対策も凝らす必要がありました。
検索されるページが必ずしもホームページでないとすると、ナビゲーションもそのための工夫が必要です。結局各ページはシンプルで軽くって、それでいて読み応えがあって、迷子にならない・・・、素人ながらそんなことを意識して、サイトデザインを考えるようにもなりました。

この先またサイト運営を続けると、サイトに対する考えも違った心境になることでしょう。
私の生活時間の一部に組込まれた自分のサイト運営、一方でボケ防止の一助になってくれれば、これに越したことはありません。
そしてラムやサリーが、これから先どれだけコンテンツの手助けになってくれるか、これも楽しみなことで、いましばらく「ラムの世界」の迷走は続きます。