自分の子供以上に孫がかわいいとよく言われます。自分がその立場に立って見ると、かわいいと言う点を取ってみれば確かにその通りかもしれません。その理由はいくつもあるでしょうが、やはり一歩下がって見るというか客観的に関ることが出来るからではないでしょうか。子供のしぐさ、成長の過程、知恵の進み具合などなど見ていると実によく分かりますし、それが楽しみでもあります。見ているというより、成長を観察していると言った方が当たっているかもしれません。

自分の子供を育てるには、こんな余裕はまったくと言って良い程なかったように思います。子育て戦争と言われるほど大変だったと言う記憶しかありません。そんな気持ちでいると、子育て真っ最中の息子たちを見ると頑張れと激励してやりたくなります。実際のところ、孫の一才の誕生日には当人のお祝いもさることながら、息子たち夫婦に対する激励と感謝の気持ちの方が強かったように思います。

ワンちゃんを飼うことと、子供を育てていくことを一緒に考えることは旨くないかも知れませんが、ワンちゃんの場合はかなりのところで客観的に育てることが出来るのではないでしょうか。生後半年ぐらいまでは、家具は噛むは柱は傷つけるはでカッカとすることはありますが、概ねその成長振りを客観的に見ながら楽しみにしながら育てています。

躾をするにしても、叱るより誉めて教えなさいと教わります。何回も何回も分かるまで教えて、そして上手く行ったら大げさに誉めてやりなさいと、今にして思うと自分の子育てに何でこのことが出来なかったんだろうと残念でなりません。

これからお子さんを育てられる夫婦には、ワンちゃんと一緒に生活する経験は、いろんな意味で役に立つかもしれません。