哺乳類の動物は生活する形態が個であったり集団であったりするそうですが、個で生活する動物も繁殖の時期の行動は別のようです。全体の割合からすると、個で生活する動物はそう多くないように思います。

最近出た政府のある懇談会の答申では、当たり前のこととして集団の能力は個の責任能力に負うところが多いそうです。

確かに日本の場合、個が責任を取らされるような失敗なり不始末をしないよう色々な機関が注意をしてくれます。電車のホームや車内で放送される内容何ぞは、この類の事柄が大変多いように思います。引き合いに出されるのは決まって、欧米では自己責任が徹底してこの種の注意は自分ですることの習慣が身に付いており、日本のように手取り足取り周りから注意されることは無いと言うことです。

個人では立派でも、集団生活になると集団の責任の影に隠れて無責任になり、能力の出し惜しみをすることがあるかもしれませんが、先の答申も、これでは他の集団に負けてしまいますよと言っているのでしょう。

ワンちゃんも、先祖を辿れば狼に行きつき、集団で生活する遺伝子がちゃんと受け継がれていると言われます。従って人間社会に入っても集団のリーダを求め、あるときは自分がリーダになろうとするアルファー行動が起こるようです。

しかし人間社会に入ったワンちゃんは、個で生活していることをついつい忘れてしまっていることが多いように思います。それだけに見えないストレスもあることでしょう。そんなことを考えてワンちゃんと付き合って行くだけでも、ワンちゃんはリラックスできるのではないでしょうか。