ラムは私達にとって2代目のイヌです。私も妻も子供の頃、家にはイヌがいました。それは、ごく普通のイヌでごく普通の飼い方をしていたように思います。イヌは家の番をするもの、言って見れば番犬。イヌは外で飼うもの。

特別のイヌに対する知識が無いまま、’99から数えて16年前に一匹の血統書付きのビーグル犬が我が家にやってきたのです。その日は雷雨で、ひどい雷が鳴っていました。かわいい子犬にかかわらず、付けた名前が「サンダー」でした。

私達がなじんできたイヌと言えば、秋田犬または柴犬の雑種がほとんどでした。洋犬(古いですね)を飼っているうちは、それこそお金持ちのごく限られた人達で、見ることすら珍しかったように思います。雑種とは言え和犬は忠誠心が強く、良く吠えるので番犬にはうってつけと言う感じで、イヌ一般を大体こんな感じで見ていたように思います。

「サンダー」を飼ってみて、このイメージが全く違うのには驚かされました。知らない人を見て、吠えるどころかしっぽを振って近づいていく、主人に対して忠誠を誓うと言うより(一見)なんとなくそっけないそぶり。そのうちビーグル犬の事を知っていくにつけ、「サンダー」のと言うよりも純血種とはかくも特徴のはっきり出るものかと驚きました。

しかし、今考えると、もう少し知識があって、ましな飼い方が出来なかったかなと反省しきりです。家族の一員と思いつつ、何かが違っていたな。決してそれは、イヌ小屋(これも古い)を外において育てたと言うだけではない、何かが違っていたように思います。いや、ひょっとしたら、ゲージを家の中に置いて飼う事だけででも、分かってくることかもしれません。

死ぬ一年前くらいからは、玄関の中で飼ってやりました。むしろ「サンダー」にせがまれて、そうしてやったように思います。しかし、手遅れでした。フェラリヤにかかってました・・・。ごめんよ「サンダー」。