人間社会にイヌが共生して行くためには、イヌとして最低限守って欲しいルール、これがしつけの基本であることは言うまでもありません。体で覚えるといわれますが、イヌにとってしつけることは、反射的に言われた事が出来るまで教えてやる事だと思います。たぶん、この行為は終生続けなければならないことのように思います。

我が家のラムに対するしつけで悩ましいのは、ラムに対するしつけの仕方が、家人によってそれぞれに少しづつ違うと言う事です。少しの違いが、ラムにとって同じ事を言われていると理解するのは、おそらく不可能なのとだ思います。また、ラムにとって本能と制御の葛藤の中で生きているとき、少しでも制御すべきことが許されると、その制御を促すコマンドの強制力は、ゼロとは言わないまでも確実に弱くなってしまいます。しつけは、その点で行きつ戻りつの繰り返しのように思います。

また最近は、人を見て行動がすこしづつ違うように思います。いわいる人を見るというやつです。これは、必ずしもしつけの点で心配するよりも、家族の中のラムが考えている序列で理解すべき事かもしれませんが。何人が出すコマンドも、ちゃんとその意味通りの行動を取ってくれるまで徹底できれば良いのですが、ついつい人間の都合であまくなると、ラムにとっては何がなんだか分からなくなるのは自然のことでしょう。

その意味でしつけは、行きつ戻りつ終生教えてやらなければならないこととあせらずやっています。