サイト発進から1年と10ヶ月、別に節目でも区切りでもないのですが、自分のWEBサイトを運営してきて最近感じること書いてみました。いささか自分のWEBサイトに対する、倦怠期の感想とでも言ったところです。

サイト発進の動機
私が個人的に自分のWEBサイトを持つということが、どういう意義があるか、正直今でもこのことは私にも分かりません。いや分からないのではなく、そのことを考えるとサイトを続ける気力が失せてしまうから、余り考えないでいるだけかもしれません。私的なWEBサイトは所詮個人的な趣味であって、意義などもともとないと考えるからです。

もちろん立派に意味のあるサイトは沢山あります。サイトを通して情報発信することが本業か、または本業の手段として運営してされているWEBサイトは、大いに意味があるといえるでしょう。意味があるとは、運営するWESサイトが価値を生み出すということです。

趣味なら趣味で自分の中で閉じてしまえば良いものを、WEBサイトを運営していると、自分のWEBサイトを人に押し付けたり、宣伝したくなるので困ったものです。人に知ってもらうことに意味のあるサイトであれば大いに宣伝すればいいのですが、別に価値をもたらすものでなければ、宣伝することにどんな意味があるのかと自問してしまいます。
一方コンテンツの内容に価値があるならば、公開して人に見ていただくことは大いに意味があると思います。個人的な趣味は、人に見ていただいて何の価値をもたらすか、疑問に思うこの頃です。

さて所詮趣味ですから、その中に喜びや楽しみがなくてはやっている意味がありませんし、こんなに永く継続もできなかったでしょう。サイトを運用していて私の喜びや楽しみは、こんな見てくれのページを作って見たい、こんな新しいテクニックを使ってみたいと思い、それを自分なりに調べたり考えたりして、実現していくことです。
サイトを作って行くテクニックも色々新しい技術が生まれて、それを使いこなして行くのも楽しみなことですが、限界を感じます。自分でプログラムまで組んでいければ、違う世界も広がるのでしょうが、所詮部品のアッセンブルでは広がる世界も限度があります。

その点では素人なりにまた自分なりに、WEBデザインに興味を持って入っていくのも、違う世界が広がるなと思います。しかしこの世界は芸術の領域、センスの世界ですから、自ずと踏みこめる範囲が限られます。
全くの素人が、自分のWEBサイトを維持していくことに、テクニックの面やデザインの面で限界を感じたとしたら、残る魅力はコンテンツの中身しか残ってないのかなと思い至っているところです。
多分喜びや楽しみがコンテンツの中身、内容であったなら、自分のWEBサイトに対する気持も違うものがあるだろうと思います。私としては、コンテンツの中身の方がもっと奥が深そうだし、間口が広いように思え、何よりもWERサイトを運営することに、大いなる価値を感じるからです。しかしそれは学術論文を書くよりも難しいかもしれません。

サイトを立ち上げる意味として、テクニックやデザインを趣味として中心に据えるとしても、コンテンツをどうするか、何をテーマとして取り上げるかがやはり問題となります。WEBサイトを立ち上げるこの入口で、しっかりした目的がないと、ある時期がくるとここに書き連ねているような後悔と虚しさを感じ、冒頭に上げたような自問自答をする羽目になるのでしょう。

アクセス数へのこだわり
WEBサイトを運営されて居られる方なら、自分のサイトのアクセス数がどうか、どれ位アクセスされているか気になることでしょう。私もその一人です。
「アクセスを向上させる法」を説いた、サイトや本が受けるのもそのためです。一方では「アクセス向上の呪縛を解く法」などもあって、アクセス向上を目的にすると、良いコンテンツができないとも、気にするなとも説いてい激励してくれるサイトも見うけます。それほどサイトを運営しているものにとって、アクセス数は気になる存在です。私がWEBサイトの運営の倦怠期に入ったとしたら、このアクセス数は無縁ではないでしょう。

しかし自分の主張を世に問うわけでもなし、趣味で作っているサイトに、どれだけ人が関心を持ってくれるかは、関係ないではないかと諦めると気も軽くなりました。自分が楽しめば、自分のサイトを持つことが自分に意味をもたらせば、目的の大半は達成されているんだと思うようになりました。
自分が作ったサイトが更に人の共感を頂き、喜んでもらうことがあったとしたら、それは目的以上の意味があったと思うようになりました。

自分でWEBサイトを運営して変わったと思うことに、目的無しでサイトを見るときは、コンテンツの内容より、構成だとかデザインだとか色使いについつい目が行っててしまうことです。ついつい自分のサイトと比較しながら、見てしまうことが多いようです。
そう言う意味では、自分のサイトを持ってなかった時の方が、コンテンツの中身をじっくりと見ていたような気がして、これもアクセス数が気になることの成せる業かなと思います。

最近4夜に亙ってNHKのBSテレビでITについての放送がなされましたが、その中の「IT王」決定戦を見ました。ご覧になった方もいらしゃると思いますが、課題の回答をインターネット上で探し出すというものでした。インターネットも業務系で使われることが多くなりましたが、従来からの使われ方は、この必要とする情報をインターネットで得るということでしょう。
コンテンツの中身もこの情報、あの情報はこのサイトでということになれば、アクセス数も上がってくるでしょうが、そのことを本業とするサイトにはかないません。
いずれにしても必要とされる方がサイトを訪れてくれるわけですから、サイトを運営するにあたっての目的を今一度自分に言い聞かせて、気を取り直しサイト進行!と参りましょう。