何人かで集まって世間話をしながらお茶を飲んだり、お酒を飲んだりした後、どうもあの人とは馬が合うとか合わないとか思うことがあります。馬が合う人とか合わない人の理由はいろいろありますが、お互いに会話をする際の話したり聞いたりする技術にも、大きなかかわりがあるように思います。
話し上手、聞き上手という言葉がありますが、どうも一方だけが上手ということではないようです。話し上手な人は聞き上手でもあるように思います。

同じ仲間内で話をしていても、こちらの方が疲れてくることがあります。相手の人も同じように疲れたかどうかは、未だ確認したことが無いので分かりません。
疲れる思いをした時の原因を考えてみると、だいたい一方的に話しを聞かされていることが多いように思います。話しの中身も、自慢話であったり説教めいた話しが中心です。あまりこんな方とは、自主的にまたテーブルを囲んで話してみたいとは思いません。

気のおけない者どうしの会話は、話したり聞いたり双方向の会話が多く話しも弾みます。気のおけない者同士ということで、既に選別が行われていますから、話すことや聞くことの技術的な気配りはもはや必要ありません。
話しをするということはある種の情報発信ですから、発信する方は特に得るものはありません。一方聞く方は発信される情報を聞くわけですから、役立つ情報を取捨選択することができます。そう考えると聞き手の方が楽しいように思われますが、新鮮で役立つ情報がないく一方的に話されると、聞いてる方は疲れてしまいます。

中には聞くことは好きだが、話すことは苦手という人もいます。この人とても、聞き上手の人と会話すると結構話しが弾むのをよく経験します。もともと、情報を発信することが嫌いな人はいないのではないかと思います。
話し上手、聞き上手とは突き詰めて考えると、相手の方を思いやる心を持っているということではないでしょうか。思いやりの心があれば、相手の方を疲れさせるというようなことは無いように思います。たとえそれが、気のおけない仲間内であったとしても。

ラムはほんとに聞き上手だと思います。残念ながら、右から左に聞き流してしまうところが玉にきずでしょうか。聞き流されないよう、意味ある発信をしてやりたいと思います。