ゴルフの祭典、4大メジャートーナメントの皮切りであるマスターズも、希に見る接戦の末下馬評通りタイガーウッズの優勝で幕を閉じました。
日本からも4位タイの快挙なした伊沢選手や40位の片山選手、そして残念ながら予選落ちした丸山選手の3人が参加し、それぞれの思いで戦ったことでしょう。その中でも初出場でマスターズ歴代日本選手の中でも最高成績の4位タイの伊沢選手には、ゴルフファンならずとも大きな拍手を送るに値する立派な成績だと思います。

ゴルフはプレーする人の性格が良く出るスポーツだと言われますが、プロのトーナメントでもプレーする選手の性格を垣間見ることがあって、おもしろいことがあります。
ゴルフはメンタルなスポーツだとか大袈裟には人生を象徴するスポーツだとかいわれますが、やはりある程度の技術レベルに達してからのことであって、右に行ったり左に行ったりしていているレベルでは、メンタルの出る幕もなさそうです。
ただ性格がよく出るスポーツと言う点では、ビギナーもプロも性格の出る舞台背景は違いますが、プレーヤーの性格がよく出て冷や汗をかいたり納得したりすることがあります。

ジャックの名で親しまれ一世を風靡したジャックニクラウスに見るように、プレイ中はどんな窮地に立とうがおいしいバーディーチャンスに付けようが、喜怒哀楽を表に表わさず淡々とプレーするプロゴルファーをよしとする風潮がありました。
そして今、喜怒哀楽とまでは言わないまでも、満を持してのバーディに雄たけびを上げながらガッツポーズをし、はずしたバーディーパットにしょげかえるタイガーウッズに、ゴルフも時代が変わってアスリートのスポーツと言われるようになりました。
下手な横好きではありますが私が思うゴルフは、一打一打の結果に一喜一憂するよりもニクラウスのように最終の目的を求めて、ある時は求道者のようにまたある時は哲学者のように見える姿に魅力を感じます。

伊沢選手のプレー振りを見ていると、師匠であるジャンボ尾崎とは全く違ったすがすがしさを感じます。若干勝負に執着しない物足りなさを感じますが、淡々とプレーする姿に人生の荒波に歯を食いしばって生きていく姿を見るような思いがします。
3日目の2オーバのスコアにさぞかしカックリと来てるかと思いきや、終わった後のインタビューをみていると若干うつむき加減ではありましたが、にこやかに明日への希望を言ってたのが印象に残りました。

ラムとの生活は喜怒哀楽を精一杯表に出して、ことの善し悪し、うれしい時悲しい時それぞれの状況に応じてオーバーに分かり易く態度に出すことが必要なようです。
淡々とした態度で接していると、どうもラムに馬鹿にされるのが落ちのようで、心して接していかねばと思っています。