’05.1.15

「魅力ある飼い主」とは人間からみてではなく、飼い犬から見てはたして魅力ある飼い主とは如何なるものかと考えてみました。
犬を何年も飼っていて、今頃何と基本的なことをと思われそうですが、最近サリーといてつくづくそんなことを考えさせられました。

サリーと訓練科目の練習をしたり、ショーリードをつけて走ったりする時、どういう訳か日頃遊んでいる時のような元気がないことが気になっています。
どうも訓練やショーは、サリーの性格に合ってないのではと思うことすらあります。しかしそれは飼い主である私の都合のいい考えであって、訓練やショーをさせている飼い主が、サリーにとって面白くないからではと思ったらどうでしょう。思い当たるふしがない訳でもありません。
犬を褒めるにしても、リードするにしてもプロの訓練士やプロのハンドラーにテクニックで敵うわけはありません。しかし飼い主にはそのテクニックを上回るだけの、犬との接触の時間と愛情があるはずです。
遅ればせながら、これらを武器にして魅力ある飼い主になる努力をしてみたいと思います。

服従訓練の優れたハンドラーと犬の関係を見ると、いつも犬は嬉々としてハンドラーの方を見て行動しています。アイコンタクトをとりながら、次のコマンドを待っている犬をみると、この犬にとってハンドラーは魅力一杯な人なんだろうと思います。
訓練競技会で飼い主のハンドラーが活躍できるのは、この魅力ある飼い主であるからでしょう。
では魅力ある飼い主は、日頃からどんな接し方を犬にしているんでしょうか。是非教えてもらいたいと思いますし、私がこれから実践しようとすることも間違っていれば、是非ご指摘頂ければと思います。

考えてみると日頃の生活している状態で、人にとって都合のいい行動をしている犬を褒めることはめったにありません。逆に都合の悪い行動をしている時は叱ります。
訓練の練習をしている時ばかりは、いい時は褒めますし悪ければ叱ります。ショーの練習の時もそうです。
サリーにとって、日常の生活と練習する時と区別がつくでしょうか。
どうも魅力ある飼い主になるには、日頃の犬に対する接し方にポイントがあるのではないかと思うようになりました。

毎日の犬との生活が訓練の練習の場だと思って、命令を聞いた時だけでなく、あって欲しい行動をした時も大いに褒めてやろうと思います。
目が合った時は何がしか声を掛けてやる、自然にアイコンタクトの練習です。わざわざアイコンタクトの練習をするより、余程練習のチャンスが多いと思います。
ラムやサリーがそろそろ散歩の時間と期待して待っている時、そっけなく無視することも必要でしょう。そして思いがけない時ポッケからおやつを取り出し、大人しく待っているご褒美としてやれば、魔法のポッケを持っていると何時も私を注目してくれるでしょう。
そうすることによって魅力ある飼い主と思われると、ラムやサリーのほうから飼い主を喜ばせるための行動をとるようになるという、夢のようなこともしてくれるかも知れません。

私の時間を私が行動している時はじっとしていて、私の時間がラムやサリーに向けられた時、ラムやサリーが私に何時も注目してくれる、そんな魅力ある飼い主に私が変身しなければいけないようです。