’06.1.25

我が家のサリーは、いま私のオーナーハンドリングで時々ドッグショーに出ています。サリーと何か共同で作業をしてみたいと思うからです。
しかしそのきっかけは、ジュニアのときドッグショーにでて、偶然にもBOBを取ったからでした。
BOBを取った後あまり目的をはっきり持たないまま、6ヶ月間の預託訓練に出しました。漠然とサリーの可能性を見極め、可能性を引き出してもらいたいと思ったからでした。

預託訓練の内容は訓練所にお任せしてましたが、ショードッグとしての訓練でなく、PDやJKCの家庭犬訓練の資格をとるための訓練が中心だったようです。
訓練所を出るときには、PDのPAH1とJKCのCD1、CD2の資格を得ることができました。さらに私のハンドリングでCD3、CDXまで資格を取った時は、ドッグショーと訓練競技会の両方に参加してみようと思いました。

しかし訓練の練習をしていて、どうもサリーは楽しくなさそうだし、資格試験の講評も喜求欲がないと言われるほどテンションが上がりませんでした。
訓練競技は活気があって、歯切れのいい動作が要求されます。しかしその時のサリーには期待できそうもなかったので、ドッグショーなら一緒に楽しく走れるのではと思い、訓練競技は諦めドッグショーだけ出るようにしました。

オーナーハンドリングでドッグショーに出て暫くの間、サリーと一緒にリンクを走りますが、サリーのテンションは一向に上がりませんでした。
ジュニア時代に訳も分からずリンクを走ったあの元気なサリーは、一体何処に行ったのだろうと、その時のビデオを何回となく見ました。
ハンドリングが下手だからか、飼い主がハンドリングするのがよくないのか、はたまたサリーはドッグショーが嫌なのではないかなど、テンションが上がらない度にいろいろと考え悩みました。

ショードッグとして、またトレーニングドッグとして立派な成績を残している犬は、ネットを通してもよく見かけます。しかしサリーの場合、その両立はできなかったようです。
ドッグショーでサリーに要求する動作は、訓練で要求する動作に比べきわめて易しいものと思います。しかしサリーにとって、服従することにテンションが下がる強い精神的な圧力があるのではと思うようになりました。
サリーの喜求性とか喜求欲について色々と悩み調べていくうちに、その精神的圧力を解放してやることが必要と分かり、爾来そのことを実践してきました。
大袈裟に言うと、一種のマインドコントロールを解放してやることをして、この所サリーもドッグショーを楽しむ雰囲気が出てきたように思います。

そして、最近ある方から次のようなアドバイスをもらいました。
ラブという犬種は、訓練適正がかなり高い犬種です。 そのため、野放図にすればアンコントロールになります。 強制的な訓練をすれば、きっちりとはこなすものテンションが下がります。
前記であれば、ショーイング補正は比較的楽だと思いますが・・・。

ショードッグに訓練は・・・、これもやり方次第なのでしょうか。