’16.11.11
アメリカの大統領選挙のこと、余り関心ないことではあるがメディアが歴史に残る選択だとか騒ぎ立てるので、歴史に残るこの戯言も取り上げない訳にはいかないと思った。

いろんなフォーカスの当て方あるだろうが、お金の面から見るのが人の心を見るのにいいように思う。何せお金がないことには明日の生活もできないし、こんな戯言をかけるのも多少差し迫った明日の心配がないからだ。
2016年11月10日、午後には大方のヒラリー・クリントン大統領の予想を覆して、ドナルド・トランプが大統領確実の報道を受け、日本では円高が進み、株は大暴落した。円は104円から101円に、株は1,000円以上の値下がりだ。
景気は株だけでは測れないだろうが、気が左右する経済ならこの段階で日本人の狼狽振りが分かると言うものだ。朝を迎えるアメリカの10日の為替や株の動きによっては一層の混乱が予想される。

果たしてアメリカの反応は、トランプが掲げる積極財政路線がアメリカの長期印利上昇と円安・株高を誘った。円は105円台、株は200ドル以上値上がりした。
経済の仕組みは分からないが、減税をして積極財政をすれば財政悪化を招き長期金利が上がるらしい。上げるかどうか気をもますFRBの決定を待たずして、自然に金利が上昇してドルが強く見えるという仕組みらしい。

このアメリカの為替と株の動きを見て、日本の指標も大統領選の前以上に円安、株高になった。日本人の気って何なんだろうと思う。余りにも自主性がなさ過ぎる感じだ。
ということもあるだろうが、アメリカ国民の気が、日本にいてメディアを通して感じる気とは違うものだったのかもしれない。トランプへの期待が大きいだけ、今のアメリカの状況が現状にうんざりしているのだろう。何に対してうんざりしているのか。
ナショナリズム、反グローバル化、ポピュリズムの台頭が、これの反対に進む政治を拒否しているのだろう。どの報道も、それは間違った方向だと言っている。しかし、毎日を送る普通の国民は今が耐えられないから変革を求めるのだろう。

一人くらいが反対しても、体制は変わらないだろうと投じる選挙とはちょっと違うのかもしれない。ポピュリズムの旗頭となったトランプ、大統領になってこれからどんな政策を打っていくのか、他の国のことでないのが日本の弱いところだろう。