’17.3.10
「米国第一主義」を突き進むトランプ米政権が、平和と成長を支えてきた国際的な協調体制を壊そうとしている。まさに世界が混迷の時代に入ろうとしている。
トランプ主義に欧州の右翼政党が共鳴する。米政権と欧州極右勢力が寄り添いあい、「国粋の枢軸」が形成されつつある。と日経のコラム。

そんなときに日本の国会は、森友学園の国有地払い下げ疑惑、自衛隊が南スーダンで戦闘に巻き込まれたかどうか、首都では市場の汚染問題で移転するかどうか、首相の嫁さんが公人か私人か、
そんな議論をしているさなかに日本海に北朝鮮のミサイルが飛んでくる。
第3次世界大戦が心配されている世界情勢の中、日本の政治家は大事な国会でこんな大事な問題を議論せず、野党と与党の足の引っ張り合いに明け暮れる。

米大統領トランプの指南役がバノンという首席戦略官といるらしい。その男が実現しようとしている世界とは。
「戦後の世界は、西洋文明の盟主である米国と西欧諸国が仕切ってきた。ところがグローバル化で国際資本に市場が食い荒らされ、米欧の社会が荒廃した。
イスラム文化圏などからの移民の流入でテロの脅威がふくらみ、伝統的な価値観も薄まっている。この流れを止め、米・西欧主導の世界を再建しなければならない・・・」

戦前には、米英仏が主導する秩序に反発した日本とドイツ、イタリアが枢軸を組み戦争に走った。今度は日本とドイツが現行体制の砦になって、米仏など西欧の「国粋の枢軸」に立ち向かわなければならない状況だ。