’19.1.7
日経のコラム「こころの健康学」にパワハラについてこんなことが書いてあった。

組織の心の健康を育てるには思いやりが大切だ。お互いを思いやるこころとはまったく逆の態度がパワーハラスメントやセクシャルハラスメントなどだ。
しかし、ハラスメントをしている当の加害者は相手をきづつけているという意識がないばかりでなく、相手のことを思いやり行動していると考えていることがほとんどだ。だから自分の態度がハラスメントだと言われると戸惑い、腹を立てることさえある。厳しい態度をとるのは相手を育てるためで、自分も若いころにそのような指導を受けて育ってきたと言う。

その話を聞くと、相手を思いやるようで自分の世界ですべてを判断していることが分かる。相手がどう感じ、考えているかということを思いやる想像力が決定的に欠けているのだ。それでは一緒に仕事をしていこうという信頼関係は生まれない。
そうならないためにも、会社や地域、家庭でお互いがお互いを思いやれる健康度を大事にしてほしい。

思いやりがない人は、想像力が欠如している人ということを言っているようだ。
身近な経験からすると、この思いやりのない人はおうおうにして物理的な供用をして、思いやりがあるかのような自己陶酔に陥っている人が多いように思う。問題はものをやるとか、便宜を図るとかいうような物理的なものでなく、精神的な人の心を思いやる想像力が大切ということのようだ。