’19.10.5
生きていく糧は食べ物だが、もとをただせばお金がなかれば食べ物も手に入らない。生きていく糧は、お金。最近読んだ本には、お金じゃないと書いてあったが。
サラリーマンを退職して、このお金をもらう手段は特別働いてない人なら国の社会保障制度だろう。年金をもらえなければ、お金を手にする手段はない。普通に言えばだ。
その社会保障制度、日本の制度がこれほど危ういと言われながら、いまだ安心しておれないのはどうしてか。

何時ものように新聞のコラムのパクリ。日経の「大機小機」から。
我が国で最も必要とされながら最も困難な政策は「社会保障の肥大化を抑えつつ、必要な財源を賄うこと」である。
後世代に負担を押し付け回さず、安心で安全な社会をつくることが政権にとって最大の責務だからだ。将来不安を軽減する社会保障の構築は消費を促す成長戦略でもある。

しかしそれは、厳しい歳出削減と増税の組み合わせを意味するので、政治的には危険な道だ。短期的には国民に経済負担を与え、国民の賛同は得難いので、歴代の政治家は手を付けないままで放置してきた。
これが今日まで、国民の将来不安を招いて消費が伸びず、借金が膨れ上がってきた最大の理由だ。

ここまでは誰しもわかる。ではどうしたらいいのか。このコラムでも結論らしきことは見当たらないが、結局は税金しかないと読める。それも消費税が一番手っ取り早いらしい。
自分の生活の糧を顧みると、何とか生活できるのは働けるときに働いて、そのおかげでもらえる年金ということだ。そんな仕組みがあるから、何とか生きていける。そうでなければ、自分で貯めたお金を食いつぶしていくしかない。

社会保障を担保する方法はあるのか、今国と地方の借金が1,100兆円だという。国民の資産が1,900兆円あるという。だから安心とはならないのは当然の話。
今はいい、何とかなっているが、これから生きていかなければならない若者たちの生活はどうなるのか。大学生の孫は、将来は希望がないと嘆いている。私もただ嘆くばかりだ。