’19.10.8
柄にもなく読書感。家内をなくして一人になってから、一人で生きると言う本を2冊読んだ。やはり一人暮らしが気になるらしい。
そのタイトルは「孤独こそ最高の老後」、もう一冊はそのものずばり「ひとりで生きる」というものだ。後者はつい最近発行されたもので、大人の流儀とやらのシリーズ物らしい。

前者の本は自らが独身を通し、70歳を過ぎても一人で暮らしている経験をもとに、NPO法人を立ち上げて会長をされている。
所詮人間は一人、一人で生きていくことのメリットを書いている。社会では大勢の人と接触しながら生きているが、生活ではひとりという環境で、その体験やら世の中の一人暮らしの見たことをかいている。なるほどなと思うことがあった。

後者の方は、はじめ書きは期待を持たせてくれたが、本文は週刊誌に連載したものを本に編集したもので、まったくの期待外れの本だった。
私のように高齢者になって、一人暮らしの人が多くなった。そんな世の中で「ひとりで生きる」というタイトルは目を引くだろう。ブームに乗ったタイトルの本だとしか思えない。

はじめ書きにもこの本が、「ひとりで生きる」と言うタイトルにそぐわないので、自らこんな言い訳を書いている。
「それじゃなぜ、一人で生きると言うテーマにしたんですか?と問われると思うが・・・(そのあとは訳のわからないことを書いている)・・・、私自身が若い頃に一人で生きざるを得ない歳月を持ったからだ。父親と諍い、勘当され、独りで生活費、学費を出して生きるようになった。・・・(そのあとまた訳の分からないことをかいている)。
要はその若い頃の経験をもとに、今まで生きてきた経験を積み重ねて、若い頃の一人で生きてきたことが役に立っていることを、無理やり週刊誌のエッセーと絡めて本にしているだけだ。
何の足しにもならなかった。

柄にもない読後感で、テレビの広告ではないが「個人的な感想です」