’20.2.12
ゴルフを始めたのが1973年頃だから、もう47年になるのには自分ながら驚きだ。もうアラエイティだから上手くなるわけはないが、上手くなりたい向上心だけはある。

最初に手にした教科書は、中村寅吉のゴルフの本だ。訳わからずにクラブを振り回して、スライスに悩んで練習場のレッスンプロに教わったことを思い出す。
今のようにインターネットが使えたら、自己流にしろスウィングの多少正しいと思う練習ができただろう。ゴルフスウィングについては、行きつ戻りつ同じ道を行ったり来たりして今日があるが、一向に思い通りにならない。
そろそろゴルフも身体的に無理が来つつ感じるが、死ぬまでに何とか思い通りのゴルフができないものかと、何も生きがいの見いだせない中、今は人生の中で一番ゴルフに夢中になっていている。

ここ一か月の間に、ネットで随分ゴルフスイングの解説を見ている。素人からすれば、真逆のことを言っているのではと思うようなこともある。そんなことを踏まえて、自分なりに自分のスイングの真実に迫りたい。

グリップ
あまり深く考えたことはないが、今のグリップはいわゆるスクエアーグリップだ。いつからこのグリップになったか知らないが、フックグリップにチャレンジしたがまたすぐ元に戻る。よく言われるのが、左手の指の付け根のこぶが、上から見て二つくらい見えるのが良いとされる。

実は、このグリップがトップのクラブフェースのオープンフェースだとかシャットフェースだとかに関係あるとはついぞ知らなんだ。フックグリップだと自然にテークバックすると、シャットフェースのトップになりやすいということのようだ。
このグリップとトップのクラブフェースの関係を解説した話は、あまり聞いたことがない。未だゴルフのスイングが安定しないのは、グリップとテークバックに関係がありそうだが、今ではスクエアーグリップより少しフック気味ににぎっている。断っておくがこれは自分のゴルフの様であって、それがいいかどうかは別だ。

テークバック
ゴルフを始めた頃のテークバックは、まったくいい加減だった。あまり意識をした記憶がない、何となくクラブを上げていた。腕はちじこまっていて肘は曲がって上がっていたと思う。
クラブをシャットに上げるのか、それとも開いて上げるのか悩んだ。間違いのもとは、私の手首の使い方が間違っていて、シャットに上げるとトップではフェースがオープンになることだ。逆にオープンに上げていくと、トップではフェースの向きはシャットになる。

ベンホーガンの「モダンゴルフ」を見てタオルを絞るように、シャットに上げることを勧めていたように思う。真似をしていたので、私のテークバックはシャット気味の気がする。ここまではいいのだが、トップのフェースがオープンになることが大問題だ。
ネットの解説では左ハンドルに上げろ(シャットで上げること)、いや中間ハンドルで上げてクラブを立てろ・・・いずれもトップの切り返しでクラブフェースを寝かせてダウンスイングをする準備のためだ。

ただやってみると、オープンで上げる方が上げやすいような気がするし、切り返しの時わざわざフェースを寝かせる必要がないように思うのだが。これは私のトップでの手首の動作が間違っているから言えることで、オープンに上げるとトップがオープンになるので話は違う。
ダウンスイングの始動も、左手で引っ張る感覚ができるのでオープンに上げる方がいいように思うし、プロのスイングを見ているとオープンで上げているように見える。最近は掌屈と言って、より左手首を水平以下にするプロがいるくらいだ。ジャスティン・ジョンソン、昔のリー・トレビのがそのようだ。

プロのスウィングを見ていると、左腕はまっすぐ伸びてトップまで行く。素人が左ひじを伸ばしてトップまで行くのは、なかなか難しい。
力を抜いてクラブヘッドの重さを感じながらテークバックすると、おのずと左腕が伸びるのが分かったのはずいぶん後になってからだ。ただ体が硬いので、トップは浅い。
バックスイングの軌道は、スイングプレーンを意識してと知ったのもあとの方だ。クラブプレーンとスイングプレーン、この辺りはいまだよく分からない。が、力を抜いて大きくトップまでクラブを振るのは何とかなっていると思う。

トップ
トップのクラブフェースについては、まったく逆の認識だった。クラブフェースが正面を向いているのがシャットフェース、クラブフェースが上を向いているのがオープンフェースだと思っていた。まったく逆だ。
勘違いの原因は、私の場合はシャットにクラブを上げ時と、オープンに上げた時の結果が、トップではクラブフェースが逆になることだ。
繰り返しになるが、ベン・ホーガンの「モダンゴルフ」を端読みした記憶があるが、「テークバックはタオルを絞るように」と書いてあったと思う。タオルを絞るとは、右手を左に回して絞ることをイメージする。すると、トップではクラブフェースは私の場合はオープンになる。スイングはそうするものだと思っていた。
今心掛けているのは、トップのフェースがオープンでもないシャットでもない、地面と45°位になるようなクラブの上げ方を心掛けている。

ダウンスイング
これはいろいろ試行錯誤した。最初はスライスばかりだったが、インサイド・アウトのスウィング軌道を意識して、スライスがフック軌道に変わった。素振りをして、ずいぶん苦労したことを思い出す。この苦労をしたとき、正しいダウンスウィングの素振りをすれば上手くなったろうと思う。

右ひじのことも、腰の捻転もいろいろ情報はあるが、ただただインサイドアウトを心掛けた。しまいには、テークバックをあまりにもインサイドに引くので、できるだけテークバックはまっすぐ引くことをしてみたり、このあたりは行ったり来たりの繰り返しだ。
今にして思えば、トップがオープンフェースで、インサイド・アウトにダウンスイングしてしかもフックボールを打とうとする、これで何とかナイスショットをしようと努力して、結果的にどんなスウィングをしていたか。
勢いフォロースルーは手首を返して、何とかつじつまを合わせるしかない。フックボールはでるが、引っかけボールもでる。挙句の果てはインサイドに引いてクラブを立てて、思いっきりアウトサイドから振るものだからドライバーのティショットは散々な結果になった。
未だダフたりトップしてボールにうまく当たらないのは、こんな訳のわからないことをしているからだろう。

トップの位置からダウンスイングまでの解説をネットで見ると、これだけはどれも共通しているように思う。それは、トップの切り返しからダウンスウィングにかけて、クラブフェースを水平にすることだ。水平を保ちながら、ダウンスウィングをしろと言う。
クラブを寝かせて降ろしてきても、アドレスに近い形になるときは左腕が左回転して、ボールにフェースが正対するという。やってみると確かにそうなる。ただしその時は、できるだけ力を抜いてクラブの下りてくる勢いに任せる必要がある。意識しすると、手を返してしまう。

このフェースを水平にしてクラブを寝かせてダウンスイングをするとは解説するが、これはイメージでこの通りにしてもボールには当たらないとも解説しているから困ったもんだ。素人はどうすればいい。
スウィングの解説はクラブを持ってスローにやる。やっていることが極端だ。これを真似てスイングするととんでもないことになる。解説では、遠心力や慣性が働くから、こんな極端な形で振ると丁度いいのだと言うが、現実は難しい。
そういう意味ではスウィングの解説は、わざとではないのだろうが、難しく難しく教えてくれる。体の近くでまーるく振れと言ってみたり、クラブは出来るだけからだから離して遠回りに振れとか、飛球線にクラブを放り出すようになど、どうしたらいいのか混乱するばかり。

フロースルー
スライスが出ないように、距離も出るように、トップのオープンフェースのつじつま合わせに勢い手首は返す。引っかけボールが出る、フェースは上からかぶってボールを当てに行く、これが私の今のスイングだ。
シャローウィングというスイングがはやりだそうだ。できるだけクラブを体に巻きつけて、平らにクラブを振る。スウィングのイメージと実際のスイングは、違うものだと教えるプロが公言する。
実際スイングのイメージと、スウィングしたときとでは違ってきて当然だろう。クラブを寝かせたままスウィングなんかはできっこない。

フォロースルーで大きく解説で違うのは、まーるく振れ、いやシャローにできるだけ長く振ってターフを長く取れ。とっちがいいのか素人にはわからない。
右手でクラブを飛球線に送り込め、体を使ってクラブを巻きつけるように振って、フイニッシュは左手が招き猫のようにしろ・・・、プロのフォロースルーは体が壊れんばかりに長く手を伸ばしているが・・・。

色々スウィングを試してみているが、未だこれだというスウィングに到達していない。ただ希望があるのは、トップがシャットフェースになるようにテイクバックし、今までのスイングで手首を返さずにフォローするとどうなるか。これを試してみたら、これが何かのきっかけになればいいと思っている。明日に希望を、そして明日を迎えたい。