’20.3.19
新型コロナが世界に及ぼすショックは、想像以上に厄介な危機である。新聞の論説委員の記事を引用すると、ここにも「アメリカ ファースト」のツケが回ってきているようだ。

ウィルスの拡散を食い止めるには、ヒトやモノの流れを管理せざるを得ない。それは消費や生産を蒸発させ、経済の落ち込みを加速させる劇薬にもなり得る。各国が調和のとれた感染予防策と景気刺激策を講じ、国民や市場の不安を払拭すべきだろう。

深刻なのは国際統治の空白だ。米国はトランプ大統領の下で内向きの姿勢に傾き、世界の危機対応を主導しきれずにいる。国家非常事態の宣言や財政・金融政策の発動には踏み切ったが、欧州からの唐突な入国制限などで混乱に拍車をかけたのは否めない。米国第一の旗を振り、国際協調を軽んじてきたツケが回ったといえる。

米国が議長国を務めるG7の首脳が、あらゆる政策手段を総動員すると宣言しても、市場の動揺は収まらない。トランプ氏の流儀に甘んじて、国際協調の立て直しを怠ってきた日本や欧州の責任でもある。「Gゼロ」時代の空白を何とか埋め、危機対応に本腰を入れて欲しい。

まあ、こんな記事だが、災い転じて福となすではないが、この際全世界が一丸となってこの疫病に立ち向かうチャンスにはならないものか。
戦争や自国第一や主義や主張を言い争っている場合ではなかろうと思う。それにしても、国連やWHOは何をやっているのか。もはや世界を引っ張っていく気概のある人間や組織はないのか。
大富豪と言われる輩は何をしている。このままでは、今に地球から人類がいなくなってしまうことになりはしないか。と、本当に思ってしまう。