’20.4.12
コロナ危機に対して、ビル・ゲイツ氏が日経に寄稿してきた記事が載っていた。そのパクリだ。

新型コロナウィルスにとって国境は意味をなさない。私がこの点を指摘するのは、各国政府が自国の対応に専ら集中しているからだ。
多くの低・中級所得国を支援しなければ、感染者数と死亡者数が現在の水準を超える可能性は高い。このままでは数百万人が命を落とす危険性がある。
先進諸国が今後数ヶ月で抑え込みに成功しても、このパンデミック(世界的流行)がどこかで猛威を振るう限り、新型コロナが再び襲ってくることはある。この点こそ、この感染症との闘いにグローバルに取り組むべき理由である。

いま、世界各国のリーダー、特に主要20ヵ国・地域(G20)各国の首脳らがとるべき行動は少なくとも3つある。
第一はマスク、手袋、検査試料に向けられる資金が効率よく配分されるよう確認することだ。世界的に供給が限られている間は難しい決断を賢く行わなければならない。
しかし、マスクや検査試料が特定のコミュニティーや特定の国に配布されているのはなぜか。その答えは「誰が一番高いお金を払うか」という厄介な問いに帰結している。私は資本主義は強く信じる。けれども、市場はパンデミック下では機能しないことがある。

各国首脳がとるべき第二の行動は、ワクチンを実現する上で必要な研究開発資金を約束することである。

ワクチンの製造や展開にはより多くの資金と計画が必要だ。これこそがG20各国が検討しなければならない第三の問題だ。各国政府は全く使われない可能性もあることを承知で、幾多の種類の製造施設に投資しなくてはならない。
そうしなければ、有効な予防接種が開発され、十分な量が製造されるのを待ちながら、何か月も無駄にすることになる。

この20年間、私は各国首脳に世界で最も貧しい人たちの健康のために投資してほしいと求めてきた。誰かを助けることは正しいのみならず、賢いことであると確信する。
このパンデミックの下、私たちは全員がつながっている。だからこそ、私たちは一緒にい戦わなければならない。

途中の記事の中で、自身がやって来たことの紹介は省略したが、ビル・ゲイツ氏の提言は以上のような内容だ。思うに、世界には大富豪と言われる人が何人もいる。その人たちの貢献はどうなっているのだろうか。
一番必要とされる治療薬やワクチンの開発に、資金が不足しているのであれば今こそ資財を投げ出してほしい。G20の為政者に要望しても、何の結論も出ないから。心からそう思う。