’20.9.7
日経新聞を取っているが、今日の朝刊は「日経新聞」の広告一杯の紙面だ。どういうことだろう。

「WE THINK.」
世界はこれから、どこへ向かうのか。マニュアルや前例は、もう役に立たない。じゃあ、どうするか?大切なのは考えることだ。考えることによってのみ生まれる、あなたの意思だ。「だから新聞を読もう」なんて、都合の良いことを言いたいんじゃない。これは決意表明だ。考える。調査する。立証する。あなたに価値ある情報を提供し続けることで、我々は未来を見つめていく。
正解はまだない。日経は考える。NIKKEI

こんな調子の広告だ。そして次のページに
世界はこれから、誰を中心に回るのか WE THINK.
何だか急に、こんな広告が掲載されて驚く。今日から「パクスなき世界」という連載記事を掲載するらしい。パクスとは、ローマ神話の平和と秩序の女神らしい。

特集記事に関連してこんなコラムも載っていた。
1933年、ドイツではアドルフ・ヒットラーが首相に就任し、権力の座につきました。第一次大戦の敗北の後遺症と大恐慌のダブルパンチに絶望を深めていた国民の恐怖心に巧みにつけ込み、反ユダヤ主義という不満のはけ口を示すことでドイツを掌握。世界を大混乱に巻き込みました。
自著の「わが闘争」に記した「大きな嘘ほど信じられやすい」というヒトラーの言葉は、反移民や自国第一主義を掲げて世界各地で台頭する現代のポピュリスト政治家に不気味に共通しています。
悲惨な歴史を再び繰り返さないために私たちは何をすべきでしょうか。明るい展望を描ける社会をどう築けばいいのでしょうか。恐怖に立ちすくむだけでは激流に飲み込まれかねません。問題の原因はどこにあるのか、どうすれば克服できるのか。
それを考え抜き、活路を見つけていくことが恐怖から逃れる唯一の道ではないでしょうか。「考える力」が未来を拓く。皆さんと考えたいと思います。

何日か前に、ソフトバンクの孫正義の弟で孫泰蔵のネット講演を見た。そのとき、親として子供に何といい残すか、いろいろ考えてたどり着いた答えが「世界を動かす人間になれ」だったそうです。
「考えろ」「こういう人間になれ」どれも難しいが、夢がかなうなら私の答えはこうだ。
地球上の人間が、手を携えて人間を不幸にする的に立ち向かおうではないか、それができるのは今このときたまたま国を支配している為政者たちだ。人間の幸福のためになすべきことはすぐにでもわかるはずだ。憎むのではく、競うのでなく、人間の幸せを実現するために手を携えさえすればいいことだ。ああ、真夏の夢か、夢想なのか。