’21.1.28
前回に引き続きDXの話。連載広告からのパクリだが、実はDXとは何か私にもわからない。私が昔携わった業務のコンピュータ・システム化と何が違うのか。
コンピュータ・システムに階層があるとすると、私が携わったのは単独した業務のコンピュータ化でありまたそれら業務の連携だ。DXとはさらに進んだAIとかIOTとかを取り込んだ経営からオペレーションまでコンピュータ化したシステムのことをいうのかしらん。
まあそのあたりは別にして、広告には日本のDXの現状について掲載していた。

日本と欧米の平均的企業を比べると、日本は欧米に比較するとDXの取り組みが遅れている。一つは日本の企業の中にはデジタル技術に対する感性・感覚の持った人材が相対的に少ない。
もう一つ、欧米の経営者は昔からデジタル技術を戦略的に必要な要素と考えているのに対して、日本の経営者はそうでない。中には情報システム部門で勝手にやってくれという経営者もいる。

企業を構成する人的リソースの構造にも原因がある。欧米ではITエンジニアの約7割がユーザ企業、約3割がベンダー企業に在籍している。日本は全く逆で、ユーザ企業で働くITエンジニアは3割にとどまっている。
どのユーザ企業を見てもITエンジニアはマイノリティーだ。そうすると、ITはマイノリティーに任せておけばいいということになる。

日本が挽回することができるのか。日本企業の現場ではDX推進を「先端技術を使いこなす必要がある取り組み」と捉えてしまい、ITエンジニアでなければ手が出ないと思っている人が多い。
ITエンジニアでなくても、身近にある小さいところから一歩一歩始めていけば、デジタル技術に対する距離感もちじまり、感性・感覚が身についていく。その体験を積み重ねていくと、結果的にDXの成功につながると思う。

さらにDXを成功させるためには、大企業と中小企業とのDXの連携だとか、成功したDXのパイの奪い合いではなくパイの共有だとかが書いてあったが、言うは易しいが実行はなかなかむつかしい。


ここでのまとめは、「デジタル技術を恐れず誰でも使ってみる」「デジタル技術を使っての成功事例を積み重ねて自信を持つ」ということか。
DXという言葉を最近よく聞くが、日常生活にあまり関係ないところで議論されているようなのでいまいち実感がわかないのではと思う。1月29日の日経「きょうのことば」でDXについて解説していたのでパクる。

DX (ITでビジネスモデル変革)
DXは事業環境の変化に対応するためにITシステムやデータを活用してサービスやビジネスモデルを変革する取り組みを指す。(ここのところが、単純に業務のコンピュータ化とは違うところか)
単なるITの活用にとどまらず、既存の企業文化や業務プロセスを見直して生産性を高めることを目的とする。DXという言葉は、国や自治体等の公的機関も含めた業務改善のキーワードとなっている。
経済協力開発機構(OECD)の18年の調査によると、国の行政手続きをオンラインで申請した個人の比率は日本は7.3%。対象30か国のうち最下位だった。政府は今年9月にデジタル庁を発足させる。縦割りでばらばらだった各省庁のITシステムの予算を一元管理することで、行政の効率化や利便性の向上を目指す。