’21.6.6
日頃のストレスを軽減してやると、寿命も延びるし成績も上がるという話。そんな話が新聞に載っていた。大学時代にアメフトの主将をしていた安田秀一氏のコラムから。

犬の実験から叱るよりも褒めてやる、すると犬は長生きはするし性格が穏やかになり動きも俊敏になる。それを応用してスポーツ選手を叱って指導するよりも褒めて指導する方が、確実に選手の身体能力が発揮できることが実証されている。

日本ではストレスフリーで、自分の幸せや自由な目標を追求するのを否定する雰囲気がまだまだ根強い。「若いころの苦労は買ってでもしろ」など、かつては機能した考え方が今でも手かせ足かせになっている。
犬ですらストレスフリーで効果が出ているわけだから、子供たちの教育、学校やスポーツの指導の方法も昔のままでいいはずがない。

世間ではいま、コロナ禍での東京五輪、パラリンピックの開催の可否が大きなテーマとなっている。ここでも日本の忖度文化の中で、言いたいことを言えずにストレスを感じている人が沢山いる。
様々な意見があるのが当たり前なのに、政治関係者や自民党の議員の人たちは右向け右と言う感じで、開催を支持するコメントばかり。若手の議員は、上の言うことに従うしかない。昔の大学の体育会を見てるようだ。

犬の寿命が延びたように、スポーツ界にイノベーションが広がりつつあるように、日本の社会全体も必ず変わっていくはず。個人が何の障害もなく、自分の能力を最大に発揮できる社会。若者が胸を張って、自分の幸せを求められる社会。個人個人が変わることで、社会の変化はさらに加速されていくはずだ。

ここからは私のコメント。昔の嫁さんは主人がなくなると、その後の人生を楽しんで長生きをするのをよく見聞きした。逆に奥さんに先立たれた主人は、後を追うように短命だ。奥さんを無くして長生きする旦那さんは、結婚生活によほどストレスを抱えていたからだろうか。
いや、必ずしもそうは言えないと。一人になって、身の回りのことをすべて自分でやることにストレスを感じることもある。これが命を縮める原因かもしれないと思う。
さすれば、奥さんが元気なうちでも常日頃から、身の回りのことは自分でやる習慣をつけておくことだ。私は遅かりし由良助か。