’22.3.16
最近ここに書く記事は、拙い私の文章よりも自分の思いと同じならば新聞記事をパクって載せることが多い。読み直してみると、我田引水だが結構先を読んだ記事が多いことに気づく。
今日のパクリも以前「民主主義の未来」で書いてる記事を読み直してみて、何だか通じることがあるように思えている。いま世界の社会・政治の仕組みは、民主主義か覇権主義かで二分されている。
そんな世界にいや気がさして、世界の富裕層は国を逃げ出して別の社会を築こうとさえしているとあった。半分冗談だろうが、今や民主主義は世界の覇者でも目指す社会でもないという風潮がある。
今まさに進行しているウクライナ戦争で、英国秘密情報部 副長官まで務めた専門家のインタビュー記事がでていた。

今回のロシアの軍事侵攻は世界を民主主義陣営と覇権主義陣営に、政治的・経済的に分断する方向に向かわせている。中国はマルクス・レーニン主義に基づいた国家運営で、ロシアはプーチン大統領の下の単なる収奪政治だ。国家間は違うが、米主導の秩序に反対するという共通の大義を持っている。

中ロの指導者は大国の利益を国家法よりも優先すべきだと考えている。中国は圧倒的な手法も含めた経済的手法で、ロシアは武力でそれを実現しようとしている。イランやベネズエラ、キューバも2か国に追随して民主主義陣営と対峙する構図が21世紀を特徴づけることになるだろう。

中国は台湾統一の野心に関して独自のタイムテーブルを持っている。今秋には共産党大会がある。この大事な年に台湾侵略の計画を前倒しすることはないだろう。
中国はウクライナやロシアで中期的に何が起きるか非常に注意深く見守っている。軍事侵攻に伴って西側がどこまで制裁し、その持続性や効果がどの程度あるのかという点では、中国の台湾統一に向けた戦略に色濃く反映されるはずだ。

インタビュー記事の一部だが、最近の新聞の論調は中国のこの戦争に対する出方に注目があつまっている。中国は対ロシア対策でどんな出方をするか、大いに悩んでいるという事だ。
世界は中ロを核とした覇権主義と米欧を核とした民主主義の構図だが、いつから共産主義が覇権主義に変わったのか、浅学な私には分からない。昔からの構図は変わってないという事か。
いずれにせよ、プーチンと習近平という個人に国家の国民が振り回されている様子を見ると、この人間社会とは何だろうと考えてしまう。