’22.7.8
日本社会システムのデジタル化が相変わらず進展しない。新型コロナの発生で日本のデジタル化の遅れが散々露見して大いに推進することにしたが、デジタル化の進展で恩恵を受けている実感は全くない。マイナーカードの取得も普及50%の壁を超えられないでいる。
政府にデジタル庁はできたものの、野党からはどんな実績を上げているのかと散々非難されっぱなしだ。大臣が講演で挨拶ばかりして能書きを言っても何だかうら寂しくなるばかり。

そもそもマイナンバーをすったもんだの末国民に付与したのだから、わざわざカードにしなくてもこの番号を使っていくらでもデジタル化はできるはずだ。
企業が提供するサービスのデジタル化は企業努力で進んでいるが、肝心の行政機関のデジタルサービスがとんと進んでない。お陰で企業サービスと行政サービスの連携もできないでいる。

選挙の投票率が低いことが問題になる。この選挙をマイナンバーを使ってデジタル化すれば、どれだけの若者の投票率が上がるか計り知れない。年寄りの私ですら、自宅でパソコンを使って投票ができればどれだけ便利だろうと思う。便利なだけではない。
私はなぜかリアルよりバーチャルで出来ることはバーチャルでやる方が好きだ。コロナ禍になってリアルの飲み会はとんと無くなったが、Zoomなるものを使ってのネット飲み会が盛んになった。コロナ禍も少し落ち着いてきて、リアル飲み会をしようと誘われてもネットで話もできるのでZoomでやろうよと言ってしまう。
ネットでの投票を、行政機関は機密やプライバシーの問題を上げるがやってみればいい。アプリのバクと一緒で最初から完璧なシステムは人のやることゆえないといっていい。問題が起これば直していけばいい。検討はしているのだろうが、色々なことが規制に引っかかって前に進まないのだろう。

自治体の行政システムも各自治体のシステムを一本化するとしているが、扱うデーターの形式だけ統一すれば、従来通りそれそれの自治体固有のシステムであっても何ら問題ないはずだ。それをどこかのクラウドシステムで、同じアプリを使ってやろうとするから時間はかかるし進まない。

マイナーポイント第2弾も、野党が散々けなしているがこんなことで国民をデジタル化をリードしていこうという発想が理解できない。私もマイナンバーカードを持っているが、ほとんど使い道がない。
ボランティア研修で私は「高齢者をデジタル弱者にしないため、マイナンバーカード申請のお手伝いをする」ことをミッションにしたが、実行できてない状態だ。なんだかいまいち力が入らない。
最近千葉市がマイナンバーカード出張窓口を開設しますというパンフレットを新聞折込に入れている。マイナンバーカードの登録者を増やすより、マイナンバーを使ったデジタルアプリを増やす方に力を入れてもらいたいとつくづく思う。

こんな戯言を書いている間に、安倍元首相が奈良で明後日投票日の参議院選挙の応援演説中に、元海上自衛隊の41歳の男に手製の銃で背中から打たれたというニュースがあった。心肺停止状態という事だ。
一人の人間の生死が大騒ぎされる中、ウクライナでは何百人、何千人の命が亡くなっても数行の新聞記事にしかならないこの現実、なんともよくわからない。