’22.7.16
またぞろ民主主義の話。世間にはいろんなことを言う人がいるが、それはそれでいいのだが人心を迷わす話は良くない。人心を迷わすと言ったが、迷わしているのかそれが真実なのかが分からないから困ったものだ。
今回も新聞からパクった米国の民主主義の話、果たしてこれが真実なのか、メディアの偏りなのかわからない。スタンフォード大学教授ラリー・ダイヤモンド氏の投稿記事だ。

パクリ記事を上げる前にこんな話を。
最近ユーチューブでMというひとの「ひとりがたり」という動画を見る。最近の動画では、いま米国ではとんでもない革命が進行中だという。左の民主党と右の共和党の争いの中で、バイデン大統領の民主党がロシア革命に相当するような社会主義革命を進めているというのだ。
それも傍証があって、高い地位にあった退役軍人の公開書簡に出ているが、マスコミは都合が悪いから一切報道しないと語っている。それもこれも、ディープ・ステートが後ろで操っているからだ。トランプはこの革命を阻止するため、次の大統領選にも出馬を決意しているらしい。
又こんな話も。ポーランドが容易にのめるヒットラーの要求を受託していれば、第2次世界大戦は起きなかったともいう。ディープ・ステートはユダヤ人が金儲けのために、世界の政治家を操っている。こう言われるとわけが分からないが。
ロシアのウクライナ侵攻も、プーチンとゼレンスキーの共謀した戦争だ。本気ならプーチンは何時でもミサイルでゼレンスキーを殺害することができるとも言う。ここまで言われると、いささか信じがたいが公言してはばからない。事程左様に、いろんな見方があるということか。では本題の記事を。。

実は世界の民主主義にとって最も悩ましいのは米国の国内情勢である。過去30年にわたり米国の政治は二極化し、特に2010年以降が甚だしい。共和党と民主党は相手を政治上のライバルではなく、お互いの存在が国家の脅威とまで考えるようになった。
そうなった原因は経済格差の拡大、経済的不安定がまず考えられる。次に考えられるのは押し寄せる移民やFOXニュースをはじめ放送媒体の党派色の強まり、偽情報や不信を増幅するソーシャルメディアの隆盛だ。

これらの要因が重なり合った結果が16年の大統領選挙におけるトランプ氏の勝利という衝撃だった。トランプ氏は怒りをあおるポピュリズムの古典的な手法で共和党を乗っ取った。大統領になると、自らの腐敗を暴きかねない独立機関の監視を受けずに権限を行使するため、民主的な制度の空洞化も試みた。
試みは危うく成功するところだったか、米国の民主主義を支える独立機関、特に裁判所と一部の誠実な選挙管理人が20年の選挙が盗まれることを阻止した。
21年1月6日の議会襲撃に関する下院特別委員会は現在公聴会を開催中で、トランプ氏が暴力に訴え、いかにして選挙結果を覆そうとしたか明らかにしつつある。トランプ氏が積極的に暴徒と共謀したこと、さらには自身の副大統領であるマイク・ペンス氏に選挙結果を覆させるため、従わなければ殺すといった種の暴力行為すら歓迎していたことを示す証拠も積みあがってきた。

多くの米国人は20年の大統領選挙でジョー・バイデン氏が選ばれたことを機に民主主義の原則の尊重が回復することを期待していた。だが米国の民主主義はなお危うい状況だ。11月の中間選挙に立候補する共和党員などは、20年の大統領選の正当性を否定している。さらに悪いことに、彼らは24年の大統領選で不正が行われたと考えたら、証拠が無くても選挙結果を認めないつもりだと明言している。

そうした共和党員が主な激戦州の要職を抑えたら、仮に大統領候補者本人が負けたとしても、選挙結果をトランプ氏やほかの共和党候補に有利なものに覆すかもしれない。あるいは24年大統領選の結果が好戦的な共和党員の気に入らなかった場合、選挙結果の認定を何らかの方法で阻止する可能性もある。
共和党員のなかにも、リズ・チェイニー氏のように民主主義の基本原則への裏切りを非難する勇敢な政治家も大勢いる。だが彼らの大半は予備選挙で敗退するか、再出馬しない意向を示している。こうした状況から11月の中間選挙は米国の民主主義にとって重大な試金石となる。
そして米国の民主主義の健全性と信頼性が世界の民主主義の将来に多大な影響を与えることは改めて言うまでもない。

いささか翻訳の稚拙さを感じる。大学教授の投稿だから筋は通っているが、内容は過激だ。米国は今どうなっているんだろう。マスメディアの報道も、何を信じていいものか。最近BSの「報道1930」と「プライム・ニュース」を交互に見ている。同じ時間帯の放送で、敢えてそうしているのかもしれないが。みていて報道の偏りをすごく感じる。
安倍元首相の暗殺報道などは特にその感がする。一方で気になるのが、犯人の動機に関する報道だ。統一教会へのうらみが動機らしいが、やけに同情的な雰囲気に代わってきた。憲法改正や防衛費増強に対する反対キャンペーンを暗に示唆していると思うのはうがちすぎか・・・だんだんこっちの方がおかしくなってきたか。