’22.9.4
タイトルは新聞の見出しだ、株式時価総額が世界で5兆ドル喪失したという記事だ。

経済シンポジューム「ジャクソンホール会議」でFRBのパウエル議長が金融引き締め継続に強い意志を示してから1週間たった。その間、世界の株式時価総額は約5兆ドル(日本の為替は今や1ドル140円と最安値、これで計算すると700兆円になる)減少したという記事だ。
今日の戯言はつねづね不思議に思って寝られなかったことを、自分の勝手な理解で納得し安眠できるようにしようというものなので、真偽のほどは保証しないことを最初に断っておく。

タイトルに「喪失」とあるように、株価が下がるということはそもそもどういうことなのだろう。株をかじっていたころ、証券会社のお兄さんに聞いたことがある。
曰く、株価は買いたい人と売りたい人がいて、そこで折り合いがついた値段で株価は決まると。なるほど、株価はそうやって決まるのかと納得した。ところで次に、株価が下がって損をした分はどこに消えたのだろうかという疑問がわいた。

曰く、下がったときに株を買った人が損をした人の分儲けたのだという。この損をした、儲かったのところで訳が分からなくなった。安く買った人がほんとに儲かったんだろうかと。
買った時より高く株が売れればもうかるが、下がりっぱなしということもある。儲かるチャンスがほんとにあるのか。だいいち株価が下がって「喪失」した分のお金はどこに行ったのか。これで眠れなくなってしまった。

細かい理屈は抜きにして、株価は発行する企業の価値だと考えると話は簡単になる。
株を金塊に置き換えて考えてみる。金塊の値段は相場で上がったり下がったりする。今では1g7000円から8000円というとこか。これも売り手と買い手の相対で決まりそうだが、今の金塊そのものの価値と考えると話は分かりやすい。このご時世だから価値は高いが、世界が平和な時は価値は低い。株も金塊と同じで、その企業の価値と考えてみるとすっきりする。

まあこれだけの話だが、一人の人の発言で地球上にある企業の価値が決まるとなるとこれは大変なことだとつくづく思う。
一人の政治家の行動で世界が大騒ぎになるのを見るにつけ、そんな価値のある人間なんだろうかと考えるとまた眠れなくなってしまう。