いつ始まったのか忘れそうなロシアのウクライナ侵略戦争、2022年2月24日ロシアの予想通りのウクライナ侵略が始まった。テレビでの毎晩の解説をよく見たもんだ。3年半が過ぎた現在、その間色々な解説をみききしてきたがその今はどうなっているのだろう。
一つの解説記事かも分からないが、イスラエル生まれのユヴァル・ノア・ハラリという哲学者、歴史学者の投稿記事が今日の日経に載っていた。段々こんな記事を打ち込むのが面倒になってきた私の今日この頃、それでもその後のウクライナ戦争の一面を知る記事なので上げてみた。
ロシアとウクライナの戦争は、ロシアのプロパガンダが吹聴する筋書きとは逆に、これまでのところウクライナが勝ちを続けている。
トランプ大統領でさえ9月23日、自身のSNSで「ウクライナは欧州連合の支援を受けて勝利する立場にある」と表明した。2025年2月の首脳会談で、ウクライナのゼレンスキー大統領に「あなたには使えるカードがない」のだからロシアの要求に屈しなければならないと説教していた当の本人だ。
ロシアがウクライナ南部のクリミアを侵略して始まった2014年、ウクライナはロシアによる襲撃を前に完全に無力のように見えた。
ロシアはいとも簡単にクリミア自治共和国やウクライナ東部の一部を制圧した。さらにロシアは22年2月24日、ウクライナの全土を制圧して独立国家としての存在に終止符を打つべく全面攻撃に乗り出し、戦争はさらに激しい局面へと入った。
当時、ロシアの指導部も事態を注視する世界の人々もロシアが数日のうちに首都キーウを攻略し、ウクライナ軍を圧倒的な敗北に追い込むと予想していた。
ウクライナを支援する西側諸国でさえ、ウクライナが抵抗できる目算が立たないことから、ゼレンスキー氏と彼の政権チームにすぐ外への避難と、亡命政府の樹立に力を貸すことを提案したほどだ。
ところがゼレンスキー氏はキーウにとどまり、戦うことを選んだ。その際、米国側に「必要なのは弾薬だ。逃亡手段ではない」と言ったという。
ウクライナ軍は戦力には劣るにもかかわらず、ロシア軍のキーウ攻撃を退け、世界を驚かせた。その後22年の終わり頃、反撃に転じた。東部ハルキュウ州と南部へルソン州の2か所で大きな勝利を収め、22年の侵略当初にロシア側に占領された領土の多くを解放した。
それ以降、両陣営とも限定的な前進はあったにせよ前線はほとんど動かなくなった。ロシアは絶え間なく前進しているという印象を与えようとしているが、22年春以降、キーウやハルキュウ、へルソンといった戦略的に重要な大都市の攻撃目標を一つとして制圧できてない。
25年に入ってから兵士の死傷者数20万〜30万人という代償を払ってロシア軍がなんと獲得できたのはわずかな領土だ。その面積は最も信頼できる複数の情報源によると、ウクライナ全土の約0.6%にすぎない。
ロシア軍が25年のスピードで進行を続けるとすると、ウクライナの残りの領土をすべて征服するのに理論上、約100年の歳月と数百万人の死傷者が必要となる。それどころか、ロシアが25年8月時点で支配していたウクライナ領土は、22年8月時点より小さい。(中略)
このプーチン氏の妄想と野心のために、今後どれだけの命が失われるかわからない。だが世界中に明らかになった揺ぎない事実は、ウクライナは本物の国家であり、ウクライナの人々はロシアからの独立を守るためなら何が何でも戦うつもりだということだ。
以上の記事は途中端折ってはいるが、今のウクライナ戦争の状況を知る一つの情報だろう。この戦争がどんな結末になるのか、分かるのはプーチン一人だろうか。イスラエルとパレスチナの戦争も、トランプの口出しで終結の方向に動いている。次はロシアだと鼻息は荒いが、プーチンも挙げたこぶしの落としどころがあればいいが。
日本では次の総理大臣に誰がなるか騒がしい。高市さんが自民党の総裁になって公明党が連立から離脱し、千載一遇のチャンスだと騒ぐ野党党首もいるがこれもどうなることか。もうちょっと生きてみるか。