2005.9.14 >TOP
食餌の時間



主人達が食事をする時間が決まっているように、私達も食餌の時間はだいたい決まっています。
私達には、主人達のように時計という時間を測る道具はありませんが、おおよその時間は見当がつきます。
それは何故かって、人間にもある体内時計と人間の動きではないかと主人は勝手に決めているようですが、本当のところは私達にも分かりません。

夕食の時間が近づく3時半頃になると、積極的に主人と目線を合わせることにしています。こういうことになると、どういう訳か何事も積極的なサリーは、その役目を私に譲るのであります。
もっとも、サリーの年の数ほど前からこの家に住んでいる私ですから、主人へのアッピールのつぼは十分心得ているつもりです。
余りしつこく目線を合わせると、意固地な主人は見て見ぬ振りをして、私の意図したこととは反対のことをすることがあるので要注意です。
そっと訴えるがごとく、悲しげな目線で見上げていると、思わぬ収穫を得ることがあるのです。

そんなことを知ってか知らずか、思いは私と全く同じなのでしょうが、サリーは遥か遠くから主人をしっかり見ているのであります。
写真で見るとストロボの光が届かないこともあって、闇の中に黒い体を解け込まして目だけは主人の方を見つめています。
どんな顔をしてみているか、少し画面を明るくしてみるとしっかり目は主人に訴えているのが解ります。

かくしてきょうは二人の願いがかなったのでしょう、4時の10分前に夕食が始まったのでありました。つまらないことですが、生きていくのもなかなか辛いものがありますです。はい。
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