’07.5.3
薫風の5月となりました。言葉どおりの若葉がむせ返るような、穏やかな一日です。
人間界は連休ということで、いつもうるさい重機の唸る音もしない、聞こえるのはカラスやツバメ、ムクドリやスズメ、オナガや遠くで鳴くウグイスの声くらいです。あたりが静かだと、こんなに小鳥達がしゃべっているなんて驚きです。

散歩道の田んぼも田お越しが済んで水が引かれたと思っていたら、きょうは幾つものところで田植えが始まってました。
裏の原っぱの先にある人参畑は、このまえ上を覆っていたビニールが取れたと思っていましたら、もうそろそろ収穫の時期です。根元からごっそりと掘っていく耕運機が畑の端っこで出番をまっています。
朝取りの人参は色がいいということで朝の3時ごろからこの耕運機が唸ってましたが、 最近は住宅も増えて騒音を気にしているようですがどんなことになりますか。

私もこの新緑の時期は雑草も柔らかく、原っぱに下ろされるとすぐに雑草を食むことから始めます。主人もひところは私が食べ過ぎるのでよく怒ってましたが、最近は余り怒りません。
私の消化器官も進化したと見えて、草もうまいこと消化しているように思われます。そんな私にならって、最近はサリーもけっこう草を食むようになりました。
しかしまだ消化器官は進化の途中とみえて時には戻すこともあって、こちらの方はちょくちょく叱られています。
ただ草もイガイガがあって、さすがの私も時折喉に引っかかるのが難点です。そんな時はみっともないのですが、ウェ〜ともどしそうになるのであります。

余り度が過ぎると、さすがの主人も私を呼び戻します。朝の早いときなんかはさすが大声を出すわけにもいかないようで、ピュ〜と口笛です。それにいち早く反応するのが、舎弟のつもりでいるサリーです。
ピュ〜と聞こえると私の方を向いて伏せをして身構えるのであります。
私がピュ〜が聞こえない振りをして食べ続けていると、2回目のピュ〜がなると同時にサリーは私の所にすっ飛んで来ては、後ろからせきたてるように主人のところに連れて行くのです。
今やそのしぐさも慣れが入って見事なもので、サリーは草を食む羊を追い立てる牧羊犬といった面持ちでいるんでしょう。全く失礼千万な話ではありませんか。