’01.2.17

今日は随分と春めいた陽気です。午後の暖かい日差しを受けて、たっぷりと散歩をしてきました。

時々食事の済んだ後、主人はわたしを庭のベンチに上げて足の爪のあたりを押さえながら、ああやっぱりラブは水かきがあると言ったり、爪はまだつまなくてよさそうだと言ったりしています。
そう言えば、わたしは生まれてこの方まだ爪をつんだことがありません。それほど散歩へ頻繁に行くわけでもないのですが、つまなくてはならないほど伸びてない所を見ると、歩く事で適当に爪がけずれているのでしょうか。それだけ土の道をあまり歩いてないという事でしょう。

花見川にさしかかる家の庭にある沈丁花の蕾が、随分とふくらんできました。
秋の金木犀といい、この春の沈丁花といい、小さな花でありながら強烈な個性的な匂いを放ちます。そして、あっという間に散って行きます。まもなくこの花の香りが漂ってくると、本格的な春到来ということになります。そして主人の憂鬱な杉の花粉が飛来してきます。

花見川の水もも、日の光で随分と明るくきらきらと光るようになりました。そしていつものマガモやコガモが群れをなして泳いでいます。水に潜ったり、羽ばたきをしたりその動きも活発になりました。
この時期魚の動きもまだ鈍いのでしょうか、釣り糸をたれている人は見かけません。

川の傍に公園がありますが、大きな池を作っていると聞いてそちらの方へ回ってみました。ひょっとして、わたしの格好の水遊び場になるのではという期待を込めて。工事中の看板には「白鷺公園はすの池」と書いてありました。
そう言えば、ここからちょっと行った所に東大の運動場があり、その脇に大賀ハスの咲く池があります。6月から7月にかけて咲きますが、その時期になると早朝から大勢の方が見学に来ています。
このはす池も、大賀はすの咲く池になるのでしょう。水遊びは、残念ながらできそうもありません。

汐留橋を渡って帰路につきます。この方角から、幕張新都心のビル郡がよく見えます。この時期まだ草花は目立ちませんが、菜の花だけは目に付きます。
帰り道いつも見かけるミックスの紋次郎が見当たりません。「紋次郎のうち」と看板をぶら下げた犬小屋もなくなっています。春は転勤の時期なので、どこかに引越したのでしょうか。寂しいです。
今日は早春の気配を胸いっぱいに吸い込んで、家に帰ってきました。