’01.6.30

きょうで6月も終わり。真夏を思わせる天気が続いたと思ったら、じっとりと汗ばむ梅雨の天気が戻ってきました。
今年の6月はわたしにとってちょっと変化のあった月でした。平日でも主人と一緒の時間があったりして、わたしにとってうれしいのか悲しいのか、まあここのところはうれしいと言っておくことにしましょうか。

「今年はやけに多いな、異常発生かな?」 庭で主人がひとり、いやわたしに向かってブツブツいいながら何かを掃いて集めています。箒の先を見ると、小さな丸い粒と丸まった短い紐のようなものが集められています。
「どこからこんなにだんご虫とゲジゲジがわいて来るんだ」 箒の先は集められた虫の死骸ですが、あたりを観察して見ると・・・あっちも、こっちもわらじのような虫がもぞもぞと動いています。その中に混じってムカデのような格好をした細長い虫も這いまわっているのが分かります。
「ラム、くすりを撒くからあっちへ行ってな」

主人は庭の隅にある箱の中から何やら取り出しました。わたしは今までにないものを見ると、納得の行くまで確認しないと気が済みません。
わたしは家の中から庭に出た時、今まで無かったどんな小さなモノでも置いてあると気が付きます。ある時新しく買ってきた小さな置物を目ざとく見つけ出した時なんぞは、主人はそれはそれは感心してました。わたしの能力からすれば、あまり大したことではないんですがね。
そんな訳で箱から取り出したものを嗅ぎまわしていましたら、嫌な臭いのする粉が鼻の中に飛び込んできたからたまりません。くしゃみはでるわ、鼻水はでるわで、あたりをくるくる回りながらくしゃみをしまくったのであります。それが面白いと言って主人は喜ぶんですから、始末が悪いったらありゃしません。

「ラム、離れて。この粉薬を撒いておくと逃げて行くだろう」 いや、そうでしょうよ。わたしがこんなに大騒ぎをしたんだから、小さな虫さんは近づかないでしょうよ。
わたしはさっさと庭の隅に避難をしたのを見て、また主人はけらけら笑っています。それにしても大恥じをかかせてくれたにっくきだんご虫とゲジゲジ、今度見つけたら・・・食べちゃうぞ!