’01.7.7

北の高気圧の中で暑さもちょっと一休み、朝は涼しい風が渡ります。日が強くなる前に、散歩に行くことにしました。庭に出るとさっそく主人が催促です。
「ワン・ツウ・ワン・ツウ、うんうんうんうん、ワン・ツウ・ワン・ツウ・・・」
こまったな〜、食事前なのでなかなか思うように出ないんだよな〜。そんなことはお構い無しに主人はワン・ツウ・ワン・ツウ言います。散歩の途中で催すことの無いようにと、済ますものは済ましてとの主人のコマンドです。だけど慣らされるとその気になるから不思議です。無事出すものは出して出発です。

庭を出た路地には、ミミズが随分死んでいます。暑さや雨が降らないこととも関係あるようです。何時もこの時期きれいな紫陽花も、花がしおれて見るも無残な姿をしてます。やはり紫陽花は雨の中に、煙るように咲いているのが似合います。
しばらく行くと、くちなしの花の甘い香りがしてきました。ちょっぴり盛りを過ぎたせいか、沢山つけた花の半分が茶色くなっています。それでもどこまでもあの甘い香りがついてきます。
ノウゼンカズラが長く伸びた茎いっぱいに花をつけています。茶色でもない、オレンジでもない独特の色と形をしたこの花も、この時期咲く代表的な花のようです。道すがら、沢山の種類の花が咲いていますが、残念ながら全部を言い当てることができません。

向こうからジャッキー君がやって来ました。コーギーのミックスでいつも倉庫の前に一人繋がれているワンちゃんです。
「大丈夫ですよ、ラムとお友達ですから」 「あら、ほんとだ。ジャッキーにもお友達がいるんだ。この子は何時も一人でいるもんだから、ワンちゃんを見ると吠えかかって行くんです。近所のものですが、可哀想だから朝だけ散歩に連れってているんですよ。愛情不足なんでしょうかね、あまりいい子じゃ〜無いんですよ。」 ワンちゃん好きだけではできないことで、話を聞いて感激しながらジャキー君と分かれました。

久方ぶりの散歩で、朝食が済むと玄関のたたきに眠り込んでしまいました。「ハクション!、ハ〜、ハクション!」何回目かは分かりませんが、大きなくしゃみで目が覚めました。お母さんはダストアレルギーとかで、掃除や洗濯のときに大層苦しんでいるようです。
「ラム、起こされて良かったな、何を夢見たのか知らないが随分寝鳴きしてたぞ。まぶたや頬を動かし、足をけいれんさせて鳴くので余ほど起こしてやろうと思ったところだ。お母さんに感謝だな。」
やですね〜、わたしが寝鳴きしているのをじっと見てたんだ。それにしても、なんで寝ているのに吠えるんだろう。単なるけいれんの一種か、それともジャッキー君の夢でも・・・。