’99.10.16

「おーいラム、おまえはどんな能力があるんだ」そらきた、また主人は訳のわからないことを聞いて来るんだから。
「おまえにはどんな能力があるんだろうな、目はそんなに良くないが鼻はよくききそうだ。災害救助だとか、麻薬を見つけ出すような仕事は出来そうな気がするがどうだ」いきなりどうだと言われても・・・。
それは、わたしに限らず仲間はみんな持っている能力ですが、それを引き出してくれるかどうかじゃーないんでしょうか。

ここのところ、ちょっと失敗が続いている事があるんです。たまたま、寝る前のトイレで玄関に出ている事があるんですが、足音がするのでその方向には集中していました。あいにく風上なので、イマイチ鼻が利いてくれません。頼るは耳と目とわずかな臭いです。
近くまで来て、足音が止まりました。ほんの5,6メータ先のフェンスの向こうで足音がパタッと止まったのです。

怪しい、何だか街灯の薄明かりに照らされて黒い塊がモソモソしている。そのうち、ゆっくりとこちらに向かってくるではありませんか。
わたしは毛を逆立てウウーと言いながら庭の奥に後すざリしながら身構えました、いや逃げて行ったのです。元来わたしは臆病・・いや注意深い血統ですから。
「ラム、・・・ラム。」いけねー、主人だ。この時のばつの悪い事と言ったら、・・・・すぐさま跳んで行きましたが。

話がそれましたが、持って生まれた能力はたくさんたくさんあります。それを主人がどう引き出してくれるかじゃーないでしょうか。
わたしだって躾られた事しか出来ないと思われては心外です。色々なチャンスが与えられれば、プラスアルファーをお見せできるんですよ。どうかチャンスを下さい。