’01.9.5

台風15号の影響で、朝から生暖かい風が渡っています。予想に反してカーと太陽が照り付けてはいますが、空の端の方には黒い雲がよどんでいます。
突然空を裂くようない、キィキィキィキィキィキィーというかん高鳴き声。百舌がもうやって来たのです。台風一過、秋の爽やかな空を期待したいものです。

玄関のたたきでお昼寝をしていたら、主人がやってきて上にあがれと言うのです。そう言えばお母さんは出掛けていたので、今は主人一人のはずです。
やっこらさと立ち上がって、リビングの方に行くと階段の上の方から声がします。おっと、リビングでなくって2階に上がって来いというようです。なんか、雨が降るはずですね〜。

2階に上がると、PCが置いてある部屋があって、主人はPCに向かって何かやっています。前にも一度入ったことがありますが、ほとんど記憶にありません。しばらくは部屋の中の確認です。置いてあるもの一つ一つ臭って確認します。
主人も年をとって気が長くなったのでしょうか、以前は確認の臭い嗅ぎをするとすぐ止めさせられて、座れと言われたものですが、最近はわたしが納得するまで嗅がしてくれます。わたしも確認できれば納得するんですから。

一通り確認が終わって、別に食べられるようなものが無いことが分かると、後はすることも無く主人のそばに行って長くなりました。
「ぐ〜ぐ〜」 と主人が言いました。どうも主人は仕事をしている傍らで、わたしがじっと横になって座っていることを望んでいるようです。どこかの雑誌に載っている写真のように。
しばらく横になっていましたが、どうも落ち着きません。そのうち体が熱くなってきて、ハァハァと口で息をするようになりました。窓には何時の間にか大粒の雨が、強い風に乗って窓に当たっています。暑いのも台風から来る蒸し暑さのせいのようです。

そんな訳で主人の期待するような光景にはなりませんでしたが、何回か経験すればきっとできると思います。どうかご主人様、気長にお待ちあそばせませ。