’01.9.22
![]() お陰で空は真っ青な秋空になって、やけに日の光がまばゆく感じます。耳をすましても、きのうまで鳴いていた蝉の声が パッタリとしなくなりました。 天気が良くなってベンチの下で所在無く庭を眺めていると、主人が手に何か持って出てきました。手に何か持っていると、確かめない訳にはゆきません。立ち上がって主人の所に行った途端、手に持っていたものを放り出しました。 何かと思って鼻を近づけると、イガイガしたものが鼻を刺します。あとで分かったことですが、イガの付いた栗をだったのです。 わたしにとって初めてのものなので、臭いをかいで、口で確かめ、噛んで見て、食べられそうもないことが分かって、口から放り出しました。 生憎栗が足元に落ちて、トゲトゲが足に触ったようで、何だかむず痛くって仕方ありません。栗をそっちのけに、足をしっかりなめて、やっと落ち着きました。 主人も所在無、くわたしにかまってくれたようですが、わたしもイガ栗を遊び道具にはできません。栗を放ったらかして、またベンチの下にもぐっていましたら、主人が栗を片付けに来ました。 栗をヒョイと拾った途端、イガが指に刺さったらしく下に取り落としてしまいました。今度は大声で「いたーッツ」 栗が足の甲に落ちたらしく大騒ぎです。わたしはそっと見て見ぬ振りをして、目を閉じたのであります。イヒヒ ヒヒ・・・。 |