’99.8.14

今日は我が家に、大変な事件が発生した事をお伝えせねばなりません。 
朝いつものように主人と庭に出たところ、倉庫に子猫がうずくまっているではありませんか。生後一ヶ月くらいでしょうか。かわいそうに、目がつぶれてうみのようなものが出ており、鼻も詰まっていてずいぶん痩せています。じっとうずくまって、動こうとしません。いや、動けないようです。

ここからが慈悲深いお母さんの出番です。さっそくタオルをひいた箱を持ってきて、その中に寝せてやりました。ほっておくと間違いなく死ぬでしょう。時間を見計らって、主人をアッシーにして病院に行きました。わたしのお腹を2回開いてくれた、ありがたいありがたい病院です。本当は近くに病院があるのですが、わたしの先輩が息を引き取った病院で、お母さんはそれ以来その病院にはゆきません。

病院で先生から、目と鼻は何とか言う伝染病でちょっと悪くなりすぎているので片目はつぶれるかもしれない、と言われたそうです。注射を打って、飲み薬とミルクをもらって家で様子を見る事になりました。これからが大変です。

主人とお母さんはどうするでしょう。 お母さんは、家に来たのも何かの縁で、何とか助けてやりたい。主人は、もともと生まれた巣が近くにあるはず。措置をしてミルクをやったら、箱に入れて外に置いておくのがいい。元気になれば、親の元に帰るだろう。

結局主人の言う通りにして、涼しいところにおいてやることにしました。わたしも一安心して昼寝に入りました。夕方近くまで寝たようです。

ピンポン、ピンポン玄関のチャイムが鳴って近くの男の子がバケツを持って立っていました。バケツの中にはあの子猫がいました。
「オバサンが面倒見ていた猫が、うちに来るんだよ。」
お母さん「・・・・・」。わたしも「・・・・・」。

せっかく元気が出て、親を探しにうろうろしていただろうに。それにしても・・・。結局一晩面倒をみることにしたようです。わたしが困った顔をしていたせいか、さすが家の中にはいれませんでした。 明日の朝どうなっているか。