’02.2.11

昨日の夜は、9時にサリーが第一回目の眠りにつきました。やれやれと思いながら、わたしも眠ったんですが、このままで済むはずがないと思っていました・・・。
11時頃になって、柵の中で動くものがあります。そのうちヒーン、ヒーンと鳴き始めました。そらきた、何か始まったなと思っていたら、間もなく主人が2階から降りてきました。

「サリー、すご〜い、コロコロのウンチもトイレシートの上でできるんだ」 感じ入った声を立てて、主人がサリーに話しかけます。
わたしはソファーの上で寝ながら眺めていました。主人が柵の中でしばらく遊んでやると、柵の隅でやたら穴を掘る仕草をします。半端な掘り方ではありません、しばらく掘ってからそこにうずくまったと思ったら、2回目の眠りにつきました。

真夜中の2時半です。うお〜ん、うお〜ん、遠吠えをするような声で目が覚めました。サリーが鳴いています。いや、泣いているのかもしれません。主人もなかなか降りてきません。
サリーの声はますます大きくなります。無理もありません、はじめての場所で、はじめて一人で寝るんですから。やっと主人がやってきました。トイレシートがめくれて、散乱してます。床のシーツもあちこちめくれています。余ほど寂しかったんでしょう。
片付けをして、また主人が柵の中で遊んででやります。本格的な遊びが始まったようで、わたしも柵のそばまで行って様子をみます。わたしもすっかり目が覚めました。
1時間ほど遊んだでしょうか、また強烈に穴を掘り始めました。今度は要領も分かって、毛布を柵の隅に置いてやりました。その毛布の上で穴掘りをはじめたと思ったら、ことっと横になって寝始めました。3回目の眠りです。

朝6時過ぎ、主人が降りてきました。わたしもサリーも目が覚めていましたが、ふしぎとサリーは静かにしていました。そして朝食。
わたし達の朝食が終わってから、サリーと一緒に柵の中に入っていると、主人の朝食が始まりました。二人して柵の中で見てましたが、サリーは我慢できず柵に飛びつきます。この柵が征服されるのも時間の問題でしょう。
そして程なく朝食後の眠りにつきます。わたしはソファーの上で、サリーは柵の中で。
午後からは春の日がさす小さな庭に出て、サリーと遊ぶことになりました。
はじめはおっかなびっくりに様子を伺っていましたが、そのうち本領発揮、自由自在に庭を走りはじめました。足取りはちょっぴりおぼつかないものの、その迫力は大したものです。

早速目に付いたのは、主人が大事にしているもちの木の葉っぱ。ジャンプしては葉っぱを口にくわえ、枝ごと折って遊びます。わたしの幼少の頃をおもいだしますね〜。下枝をすっかりなくして5年後の今、少し見られるようになったのに、また同じ運命を辿るとは。
遊び疲れた後は、おねんね。しばらくはこの繰り返しの毎日でしょうか。

夕食が済んで、ひとしきり遊んでまた寝ます。二日目の夜を迎えることになりました。
夜の11時を過ぎた頃、昨日と同じように遠吠えが始まりました。今日は主人もそばにいます。わたしもソファーで横になったまま様子を伺います。
それは狂ったように柵から出ようとしますし、ひいてある毛布をくわえては引きちぎらんばかりに引っ張ります。諦めるかと主人もしばらく様子を見てましたが、一向に止める気配はありません。うお〜ん、うお〜んと上を向いて鳴いています。
やっと主人が柵の中に入って、サリーを膝にだいてやると、顔をうずめるようにして主人に抱かれます。やはりメグ母さんと兄弟が恋しいようです。
ひとしきり主人に甘えて、今日はすぐに安心したかのように眠りました。今日という時刻だけは、これで終わりのようです。やれやれ。