’02.3.16

サリーとの散歩、今日はどうするかなと思っていたら、朝食の後主人が首輪を持って出てきました。そろそろサリーも首輪をされると外出することがわかってきたようで、わたしと同じように首輪をみると浮き足だってきます。
散歩に出てしばらくはわたしと頭を並べて歩いていましたが、すぐにわたしの後を元気なく歩きます。足でも悪くしたのかと心配です。
主人も心配そうに様子を見てましたが、「サリー、ゴー」と言って綱をキュッと前にひっぱります。何回か同じことを繰り返していましたが、そのうちサリーもあきらめたように歩き始めました。
なんだかさっきまでのサリーとは別犬のように、またわたしと頭を並べて軽快に歩き始めました。さっきまでのは一体何だったんでしょう、まさか主人を試していたわけではないでしょうに。わたしなんかは、しょっちゅうばかにされているようすが。

そんなサリーも、きのうのスプラッシーさんでの態度をみるにつけ、わたしもこの犬社会の掟を大いに勉強しなければと思いました。
考えてみると、わたしは生まれてひと月のうちに親から離され、人間社会に入り、それ以来犬社会で暮らしたことがありません。犬社会を身を持って経験したことが、殆どないといっていいでしょう。
ですからサリーが来てからも、どうやってサリーと付き合ったらいいものか、わたしにはなんの知恵も経験もないのです。思いつくままに、サリーと付き合っていますが、なんだかサリーにばかにされてばかりいるようです。
ところが、きのうのサリーのスプラッシーさんでの態度はどうでしょう。

はち君、ミミちゃんの前では、耳を垂れ、腰をかがめて近寄って行き、お腹を見せて恭順の意を表しているのです。
わたしにはついぞ見せたことのない、平身低頭の態度です。多分生まれて2ヶ月の間で、サリーが身を持って理解している自身の立場と身の処し方でしょう。そういう点では、わたしはサリーにとって、一体何なんでしょうか。
極めつけは、はち君が食べていたガムを欲しがったときのことです。はち君に怒られ、マズルをガウガウと噛み抑えられ、キャンキャンと大泣きして飛んで逃げて行きました。世の中そんなに甘くはないことを、サリーはこの時また勉強したに違いありません。
それにしても、わたしも最近ガウガウと歯をむいて言うんですか、なんの効き目もありません。はち君のように一度ぎゃふんと言わせなければ、サリーには効かないのでしょうか。

そんなことを考えながら一緒に歩くサリーの横顔を見ると、かわいそうに鼻の横に二箇所噛み後が残って、ぷっくりと腫れていました。
それでも今朝は、わたしにガウガウ言われても平気で向かってくるとこを見ると、う〜ん、わたしにできるでしょうか。