’99.11.13

「ラム、行こうか」「う・・・うふ」お母さんから声を掛けられ外出する事になりました。リュックを背負っているので、買い物に違いありません。歩いて30分ほど掛かるスーパーに散歩を兼ねての買い物です。
お母さんとの散歩は、主人ほどうるさくないので、多少あっちふらふら、こっちふらふらしますが、左側体の基本は守って歩いているつもりです。

スーパーに着きました。いつものように駐輪場で待つことになりますが、ガムのおやつをもらえるのがまた楽しみでもあります。しばらくすると、女子高校生がやってきました。「かわいいわネ」「盲導犬のワンちゃんよ」3人ほど私のそばに来て話しをしています。

おおお・・・いまはやりのガングロでチャパツのおねえさんじゃあ〜りませんか。おっと、手お出して私の頭を撫で始めました。わたしだからいいようなものの、いきなりワンちゃんに手を出すと危険だよ。
わたしの母さんなんかは、いつも見なれた近所のハスキー犬に「おりこうさんネ」と手を出したとたんに、ぱっくりとかまれてしまい、大変な思いをした事があるんだから。

ガングロ、チャパツのおねえさんたちは、それはそれはやさしくわたしのお相手をしてくれました。その姿はあまり格好は良いとは思いませんが、見かけで先入観を持ってはいけませんよネ。
お母さんの話では、渋谷に行った時のこと、目的の場所がわからず、通りかかったそれこそ本場のガングロ、チャパツのお姐さんに道を尋ねて所、それはそれは親切に教えてもらったそうでえらく感激をしてました。人は見かけで判断してはいけないとしみじみ言ってました。

そんなこんなで、いつもは退屈をする買い物待ちの時間はあっと言う間に過ぎ、知らない人にやさしくしてもらった満足感で、豊かな気持ちでお母さんと家に帰りました。どうもお母さんは途中から、この光景を陰から見てた様子です。