’02.4.6   .

花に嵐、二日ほど続いた花散しの嵐も去って、また春の陽気が戻ってきました。サリーとの生活も相変わらずの毎日ですが、見ているとサリーも少しずつ個性が出てきたように思えます。

しつけの面は主人が手を変え品を変えて教えていますが、分かっているのか分からないのか端から見ててもさっぱり分かりません。随分の天邪鬼で、教えたことをしたりしなかったりで、さっぱり要領を得ません。
短気な主人がいらつくと、サリーは恭順の意を表してお腹をみせてひっくり返ります。わたしの時はそんな格好をしようものなら、ばかにされたと言ってますます頭に血が上った主人ですが、年をとって血も少なくなったのでしょう、笑って見てるだけです。
サリーにとってみれば、主人がコマンドを出しているものの、何をしていいか分からない所に叱られると、ごめんなさい、あなたに逆らうつもりはないんです、といってお腹を見せるしかないのでしょう。まあ、しつけは気長に、分かるまで根気よく、あまりカッカしないでお願いします。

いかにわたしにじゃれつくサリーでも、わたしが用足しをする仕草をすると、大人しくしています。サリーが用足しするのを見ていると、わたしには考えも及ばないことをするのです。時々、済んだ後で前足と後ろ足で地面を蹴る仕草をするのです。
主人の素人考えでは、自分の不浄を土で覆い隠す仕草と思っていたようですが、スプラッシー・ドッグのまさマスターが言うには、自分のテリトリーを宣言しているのだそうです。
足の裏には固有の臭い腺があって、地面に付いた自分の臭いをそこに撒いて、テリトリーを宣言するそうです。きっとサリーは、もうこの庭は私のものよって宣言しているのかもしれません。
それにしても凄い根性をした女の子です。今も植木鉢の土を鼻の頭に付け、下の方は枝だけになったこの庭の御神木のもちの木の枝を必死にかじっています。わたしもうかうかしておれません。