’02.4.28
サリーもまもなく生まれて5ヶ月になりますが、庭や居間でのわたしとの遊びにはあまり進歩がないのです。 わたしと二人している時は静かですが、主人がくると途端にわたしの首や背中に噛みついてきて、うるさくって仕方ありません。まあ、わたしも同じようなことで人のことは言えませんが、噛みつくようなことはしません。そこいらに転がっているボールをひらって、主人に持っていくくらいですが、それをみてまたサリーがそのボールをくれといって、飛びかかってくるので始末が悪いったらありません。 ただ最近はサリーに噛みつかれても、くわえてるって感じで歯が立ちません。下の牙がみんな抜けてしまっているのです。 ![]() 「なんだ、サリー。へ〜、歯だ。」 主人が手にしているのは、残っている上の牙の1本でした。残るはあと上の牙1本。これさえ抜ければ口の中は当分つるつる。 わたしの時のことを思うと、なんとサリーの成長は順調だろうと思います。牙の抜け替わりにしても、わたしは6ヶ月が過ぎても生え変わらず、大人の歯と子供の歯が一緒に生えていて随分心配しました。 抜けたサリーの牙を見ると、中が空洞になっています。まるで象牙のようで、大人の歯の先がが旨い具合にこの空洞に入って押し上げると、いともかんたんに抜け替わるんだろうななんて想像します。 遺伝子には、生まれた時から死ぬまでのプログラムが用意されているといいます。わたしのプログラムには、タオルを食べてお腹を切るというプログラムがあったのでしょう。 サリーにはどんなプログラムが用意されているのか、今までの中には、わたしと一緒に暮らすというプログラムがあったのは間違い無さそうですが。 |