’99.11.20

「おい、ラムよ・・・」。  今日の主人はちょっといつもと違う。なにかあったか。
こんな時、わたしは良く話し相手になってやります。主人の話はこうでした。
昨日お客先で一仕事終えて、会社の関係の人と駅ビルのおでんやで一杯やっていたそうです。そこへ、5,6人の人が入ってきました。年の頃は65前後の年配の人で、一見してゴルフの帰りと分かる風情です。クラブハウスで一杯やっての帰りらしく、賑やかに入ってきては主人達の隣の席に座ったそうです。
そう言えば、この駅からさほど遠くないところに有名なゴルフ場があります。主人の感じでは、会社をリタイヤして、悠悠自適な生活を送っている人達風で、屈託無く仲間内で話をしていました。

が、ここからが主人の気にくわなっかたことのようです。
自分達も入れて、何人かの先客がいましたがゴルフ帰りのこの人達には、もう自分達の世界しかありません。大声で、あたりかまわず話すものだから、せっかくの自分達の会話がじゃまされ大変不愉快な思いをしたらしいのです。
主人はよほど注意をしようかと思ったそうですが、その後の色々なわずらわしい事の想像が先に立って、思いとどまったらしいのです。
しかし、そのとき強く思ったことは年配だから、酒を飲んでいるからなんという理由は通じない時代じゃないか。特に、良い年配になってと言う思いが強かったらしく、そんな思いで帰りの電車に乗ったらしいのです。

都心から離れたところだったので、帰りの電車はすいていたそうです。座ったシートの前には、高校生らしき男の子が3人座っていました。ワイシャツの前ははだけ、ズボンはずり下げ、足は投げ出して何ともだらしなく友達どうしでたわいなく大声で話をしていたらしいのです。
ここでも主人の感は大いにさわったらしく、若者だから、空いているからといっても程と言うものがあるだろうと、大いに憤ったそうです。特にこれからと言う若者がと言う思いが強かったらしいのです。

主人の話はざっとこんな話で、わたしに訴えるがごとく、義憤を晴らすがごとくはなして聞かせてくれました。老いも若きもなんだと言う思いがあったようです。
わたしは言葉には出せませんが、まあまあそんなに悲観する事でもないですよと言ってやりましたが、分かってくれたかどうか。