’02.11.9

11月も始まったばかりと言うのに秋はどこかへ蹴飛ばされ、冬のような日が続いています。最近の天気予報の解説も随分と親切になり、秋が蹴飛ばされたのではなく、南の温かい高気圧が早々と北の冷たい高気圧に蹴飛ばされ、相拮抗するの秋の時期がないのだそうです。

朝の散歩も日の出が段段遅くなり、家を出る時間は5時半過ぎと遅くなりましたが、サリーの目覚ましコールは相変わらず5時前です。仕方無さそうに主人はわたしとサリーを庭に出し、二人が大の用足しが済んだのを確認してまた居間に入れてくれます。
外が少し明るなるまでの時間、主人は新聞を読んだりPCに向かっています。その間わたし達はテーブルの下でごそごそしては、時々主人の様子をテーブルの下から覗いては、散歩に出かけるタイミングを待っています。
PCのふたをパッタンと閉じる音で、サリーはテーブルの下から飛び出してドアのところに飛んで行きます。サリーの感の良さには驚きです。まだ外は薄ぐらい中、朝の散歩へ出発です。

この所天気もいいので、散歩コースは4キロの花見川一周のフルコースです。コースの真中あたりになるとあたりはすっかり明るくなって、川のサイクリングコースを散歩する人に多く出会います。
夏場は単独でしか見当たらなかった川鵜が、今は百羽以上の群れをなして湯気の立つ川を泳いだり、空中を旋回しています。頭の上を通って行く時は羽音も聞こえて、黒い姿の集団にちょっぴり恐怖さえ感じます。アユ釣りのできる川では川鵜の被害もばかにならないようで、こんなに沢山の川鵜の餌にされたんではたまらないでしょう。
朝も明るくなるのが遅くなり、急に寒くなって朝の散歩も辛くなりましたが、一人サリーだけはいつものように先頭に立って、意気揚揚とリードを引っ張っています。

一日の散歩は朝だけで、午後の3時ごろから庭に出ては1時間くらいの間に二人して大の用を済ませます。
主人が庭から裏の原っぱに直接降りられるように出入り口を作ってから、この原っぱに降りてサッカーボールで遊ぶのが日課になりました。
空気の抜けたサッカーボールを主人が蹴ると、サリーは必死になって追っかけてはくわえて持ってきます。持ってきてはまた蹴って欲しいと主人に催促します。何回蹴っても、飽きることなくくわえて持ってくるサリー。わたしはその時何をしてるかって・・・、時々サリーがボールをくわえてままわたしに体当たりしてきますが、そうでないときはず〜と静かに草を食べています。

そんなサッカーボールもわたしが使ってから2代目、主人が蹴飛ばしてもあまり遠くへ飛んで行かなくなりました。そして今日、やっと3代目がやって来ました。
パンパンに張ったサッカーボールは蹴飛ばすと良く飛びます。果たしてサリーがくわえることができるか心配でしたが、少し小さめのボール、なんなくくわえてきてはまた蹴って欲しいと主人に催促。
わたしはサリーの体当たりを警戒しながら、ちょっとホッとしてその様子を横目でみながら、また草を食べることにしました。